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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十七話
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に関わるよ」
周りの光景を見回して言うロニに、ラザリスはフッと笑うとそう淡々と言葉を出した。
「ラザリス…。此処は…君が侵食したのか…?」
「そうだよ。僕の世界の住人に、快適な環境が必要なんだ」
「君の世界の住人…っ!じゃあ、そこにいるのは…」
「僕が生み出した。君達の世界にとって変わる新しい世界、ジルディアの民だ」
僕の言葉に、ラザリスはどこか嬉しげにそう言うと、ラザリスの傍に居た大きめの魔物が、僕達の前に立った。
「…その彼は、元は君達の世界のヒトだった。でも、今は僕の世界の住人さ」
「なっ…っ!?なんて事を…」
「メリア!彼を…元の姿に戻してあげてっ!」
「……ん!」
ラザリスの出した言葉に驚き、僕はメリアに元に戻してあげるように頼む。
メリアはそれに小さく頷くと、ディセンダーの力を使うため、へと歩み寄るが…
「…え…っ!?」
「な…んで…っ!?」
…ヒトだったソレは、メリアが歩み寄ったのとは正反対に後ずさった。
『元の姿』に戻る事を…拒んだのだ。
「そんな…どうして…」
「何も知らないくせに、とんでもないエゴを吐くんだね。彼が、僕と共に生きたいと願ったんだ。君達の世界では、ヒトがヒトを見捨てている。国が民衆を、親が子を、友が友を、隣人が隣人を…ここにいるヒトだった者は、君達ルミナシアの民が見捨てたんだ!!」
ヒトだったソレが取った行動に僕達が驚いていると、ラザリスが声を上げてそう告げた。
それじゃあその人は…ルミナシアに絶望して…望んで、ジルディアの民に…。
「…君達に返して、どうするのさ…。彼らに豊かさと、恐れのない未来を約束出来るのか!!」
「…それは…っ」
「こんなに大地が疲弊するまで、自らのエゴの為に戦い、生き物を殺し、奪い、捨てて!」
ラザリスの言葉に、メリアが返そうとするが言葉が詰まる。ラザリスはそれを見逃さず、言葉を続け、声を荒げる。
「ラザリス。『生命の場』は、お前が手にしたところで、扱えるものじゃない!精霊がそう言っていたんだ。生命の場を扱う事で、この世界もお前の世界も滅びるかもしれないんだぞ!」
「じゃあ、諦めろって言うのか!僕に、このまま死ねとっ!!…生まれてしまった僕には、死ぬ運命しか残っていないと。そう言いたいんだね?」
スタンの出した言葉に、ラザリスは声を荒げる。そして少しして静かに口を開くと僕達を睨むように見る。
「じゃあ、こっちも死ぬ気で奪うよ。生命の場を。…死ぬかどうかなんて、僕にはどうでもいい。僕はやり尽くす事を選ぶ!…生命の場は、僕のものだ」
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