暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
友の為に友を討て
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「よォ、遊ぼーぜぇ」
「ふーん。んじゃ、その遊び・・・」

そこに、2人とは別の声が降って来る。
ビックスローは上を見上げ―――後ろへ跳んだ。
先ほどまでビックスローが立っていた場所に、黒髪まじりの銀髪が揺れる。

「俺も混ぜてくれや」
「スバル!」
「ヒャッホーーーーーゥ!面白くなってきたな!」











カッカッカッ・・・と、下駄の音が響く。
賑わう街中を、エルフマンが走っていた。

「ラクサス!どこにいる!?」

辺りを見回しながら走るエルフマン。
と、その目に見覚えのある姿が映った。

「エバーグリーン!」

そう。
その人物とは、雷神衆の紅一点であり、姉のミラを石へと変えたエバーグリーン。

「貴様ァ!漢なら人質など取るなっ!姉ちゃんたちを元に戻しやがれ!」

エバーグリーンは女である。
すると、エバーグリーンは眼鏡をくいっと上にあげた。

「!くっ・・・おっ!」

彼女の目を見ると石化する為、慌ててエルフマンは顔を下に向ける。
その瞬間、エバーグリーンの攻撃が決まった。
エルフマンは近くの花屋へと突っ込む。

「私・・・お花って好きよ」

わーわーと逃げる声が響く。

「だって似合うでしょ?私に・・・」

植木鉢が倒れ、花弁が舞い、落ちる。

「あなたも名前だけなら可愛いのに♪」

エルフは妖精の事。
このエバーグリーンは妖精が大好きだ。だから、名前に妖精が入る妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入した。
確かにそう言われてみれば直訳で『妖精男』のエルフマンも名前は可愛い・・・かもしれない。

「姉ちゃん達を元に戻せ」

そう言って店をバキバキと破壊しながら立ち上がるエルフマンは、獣だった。
しかも、目隠しをした状態で。

「目隠ししたまま私に勝てるとでも?」

エバーグリーンがそう言った瞬間。

「うおおおっ!」

エルフマンが拳を振るう。
当たる寸前でエバーグリーンは跳び、避ける。

「そこだ!」

更に拳を振るうが、それも避けられる。
が、かなり的確に拳は振るわれていた。

「なるほど。獣の嗅覚って事?」

獣を接収(テイクオーバー)する今のエルフマンは、獣のように視覚や嗅覚が優れている。

「でも残念。アナタは既に妖精の鱗粉の中・・・」

・・・だが、何も見えない状態で、相手の攻撃を『見る』事は出来ない。

「妖精爆弾グレムリン!」

その瞬間、エルフマンを中心に爆発が起こる。

「ぐぉあぉああっ!」

叫びをあげ、煙の中から現れたエルフマンは、そのまま前へと倒れ込んだ。

「私・・・石像も好きよ。どんなに醜い獣でも、石像となれば美しい
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