友の為に友を討て
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これ!」
「どこかトーナメントじゃ。仲間同士で潰し合うなど・・・」
「ただのケンカだろ?いつもの事じゃねーか」
「これのどこがいつも通りじゃ!」
あっけらかんと何でもなさそうに言うナツにマカロフが怒鳴る。
「仲間の命がかかっておる!皆必死じゃ!正常な思考で事態を把握できておらん!このままでは石にされた者達が砂になってしまい、2度と元には戻らん・・・」
マカロフの言葉を黙って聞いていたナツだが、言い終えると同時に笑みを浮かべた。
「いくらラクサスでもそんな事はしねーよ。ムカツク奴だけど、同じギルドの仲間だ。ハッタリに決まってんだろ?」
ナツのその言葉に、マカロフが目を見開く。
「ナツ・・・」
「これはただのケンカ祭り〜・・・っつーか何で出れねんだ!?」
「オイラはフツーに通れるよ」
「80歳超えてたのか・・・俺」
「そんな訳ないと思うけど・・・」
確かにナツは年齢不詳だが、こんな見た目若そうな80歳がいたら驚愕だ。
(お前はあのラクサスを仲間だと言うのか?そこまではやらない・・・と信じられるのか・・・?ワシは・・・)
ナツの言葉に驚きながらも、マカロフはその拳を握りしめる。
すると、目の前の術式に新たな情報が現れた。
【残り時間 2:18】
【残り人数:43人】
(43人!?仲間同士の潰し合いで・・・もう人数が半分以下に・・・)
「東の森、東の森、ポーリュシカさんの家」
忘れないよう呟きながら走るのは、マカロフの命を受けたリーダス。
彼は今、ポーリュシカの家に行って石化を治す薬があるか聞き、あったとしたら持って帰ってくるという命の為、走っている。
「街を抜けて・・・」
スケッチブック片手に走るリーダス。
すると――――――――
「!え?」
顔面強打した。
見えない壁に直撃したのだ。
「ま、まさかこの街全体に術式がはってあるのか!?」
ゴンゴンと見えない壁を叩くリーダス。
すると、突如その目の前に文字が舞う。
「俺の掟にそむく事は許さん」
「な、何だ?文字が・・・」
「ラクサスは言ったはずだ」
「フリード!?」
その文字は一か所に集まり、雷神衆の1人であり術式の使い手、フリードになる。
「バトルフィールドはこの街全体。魔導士なら戦え。力を見せろ」
「くう・・・」
顔を歪めながら、リーダスは自分の武器である絵筆とパレットを取り出す。
「それが・・・掟だ」
「お!グレイ発見ー!」
『グレーだ』
「!」
一方、洋服屋では雷神衆の1人、ビックスローがグレイを発見していた。
「ビックスロー
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