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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
エルモア兵
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いないので野党に襲われたのだろうと推測するが。

「エルモア兵・・・エルモア兵のゾンビだ」

すると村の入り口に鎧姿の大剣を持ったゾンビ、槍を持ったゾンビ、杖を持ちウィザードであろうゾンビがのそのそとゆっくり近付いてきていた。
それを見た冒険者達が応戦する。
治療を終えたナイルは救援に向かおうとするがそのゾンビの後ろから次々とこちらに向かってくるのが見えた。

「くそっ!皆村の中に戻れ!戦闘に向かない者は負傷者を伴い避難を!」

叫びながらナイルは魔法を展開する。

「ファイアーウォール!」

村の入り口より外側に炎で出来た壁が出現した。
少しの時間だがこれで進撃は防げるであろう。
最初のゾンビは冒険者達に倒され動かなくなっている。

「西門にも大量にきている!」

先程応戦していたパーティーは西門へ半数が向かっていった。
そろそろファイアーウォールが消える頃である。
ナイルは呼吸を整えフィオナに告げる。

「もう一発壁を作る。その間にリーダーへ連絡を取ってくれ」

フィオナは頷き会話石を手にした。

「ファイアーウォール!」

ナイルの魔法詠唱が聞こえる中、フィオナはナターシャへ語りかける。

『ナタリシア様、モンスターの大群が押し寄せています。象牙の搭の村へ救援を』

するとすぐに了解の返事がきた。

「ナイルさん!すぐに来てくれるそうです」

ナイルは頷き魔法力を高めるため瞑想に入る。
他の冒険者達も戦闘準備を整え炎の壁が消えるのをじっと待つ。
そして壁が消え去ったと同時に戦闘が始まった。



西門でも壮絶な迎撃戦が繰り広げられていた。

「ちくしょう!どうなってんのよ!」

宿へ向かったアーニャであったが西門にて戦士が戦っていたので駆けつけたのだ。
ファイアーアローを打ち出し戦士達の援護に回りながらアーニャは叫んだ。
真っ先に西門で戦闘を開始したのは巨大な戦斧を軽々と振り回している戦士である。
一人旅なのか仲間は見えず一人で西門を守っていたのだ。
アーニャはすぐさまその戦士の援護に回り現在もその形のまま戦っていた。
ヒールで斧の戦士の体力を回復しながらファイアーアローで牽制する。

「ありがとよ!お嬢ちゃん!わしはガンドってんだ!よろしくな!」

ガンドは敵と武器を交えながらお礼を言う。
アーニャも名乗り防衛戦に徹していると冒険者達がかけつけてきた。
回りでは混戦となっているが徐々に押されているようだ。
しかもアーニャは魔力が残り僅かである。
そんな中、ガンドは衰えを見せず戦斧を振り回し次々とゾンビを駆逐している。

「ガンドさん少し下がりましょう!」

回りが少し後退してしまったためガンドが取り残された形になってしまっ
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