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lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
エルモア兵
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せた」

そう言ってフィオナを挟んで反対側に座る男性。

「先輩、この人はナイルさん。一緒のパーティーにいるの」

そう言ってフィオナはナイルに向き直り

「こちらはアーニャさん。研修生時代の先輩ですごくお世話になった人」

アーニャとナイルは挨拶を交わしフィオナを中心とし世間話をしていた。

「アーニャさんのパーティーは参加するのですか?」

話が一段落ついたところでナイルが問う。

「リーダー次第ですが参加すると思います」

アーニャは「アレンなら絶対参加だわね」と思いながら答えた。

「そうですか、我らも参加は間違いないと思いますのでそのときは宜しくお願いします」

ナイルは手を差し出しアーニャはそれに応えた。

「こちらこそ宜しくお願いします」

二人で握手が交わされお茶会はお開きとなった。
全員の料金を支払ったナイルにお礼を言いアーニャは宿へ行くからと離れていった。

「フィオナ、アーニャさんの実力は?」

「努力家でね。卒業時点で三段階、と言えばわかるかな?」

「なるほど」とナイルは呟く。
象牙の搭の魔法科は三年で一段階の魔法を習得することを目標としている。
三年で習得できない場合は個人が本来持っている魔力量が少ないということになり、例え時間をかけ習得できたとしても魔力量が絶対的に足りなく実用性がない。
習得できなかった者の中には研究者となり魔法書の研究やアイテムの理論構築などで活躍しているものも大勢いる。
その三年という期限に三段階もの魔法を習得してしまったアーニャはかなり優秀な部類に入るだろう。
ちなみにナイルは二年で三段階を習得し飛び越し卒業している。

「戦力として期待できるか。」

「もちろん!だって先輩だもの!」

笑顔で言うフィオナにナイルも笑顔で返す。

「可愛いからって先輩に手を出しちゃ駄目だよ?」

「大丈夫だよ。そんなことに構ってる場合じゃないしな」

象牙の搭を眺めながらナイルは応える。
すると搭の最上階、デーモンがいるであろう8階外側に人影が見えた。
目を凝らして見るが遠くてよくわからない。
ただ、ローブがはためいているのが見えウィザードではないかと推測する。
嫌な予感がする。
ナイルが象牙の搭へテレポートしようとしたときだった。

「た、たすけてくれ!」

村の南入り口から負傷した四人組の冒険者パーティーが叫んでいる。
ナイルとフィオナは駆け寄りヒールを展開する。

「誰にやられた?」

戦士の傷が特に酷い。
フィオナに他三名の治療を託し戦士の治療にはいる。
続々と人が集まってきそれぞれに担架や病院の手配をお願いする。
刀傷と槍で突かれたような跡がみてとれる。
この辺りはモンスターが
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