スーパーロボット大戦OG外伝
0496話
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さて、俺は特に何をした覚えもないがな。ただ単純に拳を回避してここまで移動してきただけだ」
「ふざけるな! ここからそこまでを、ほんの一瞬で移動出来る訳が無いだろう!」
「なら俺がどうやってここまで移動したと? それこそ幻覚でも見ていたとでも言うのか?」
「ぐっ、そ、それは……」
俺の言葉に思わず詰まるスレイ。
まぁ、このスパロボOGsの世界で生きてきた人間が瞬動なんて技術を知ってる筈も無いのだから、しょうがないと言えばしょうがない。
「そろそろこっちから行くぞ?」
「こ、来い」
スレイが叫んだ瞬間、再び瞬動を使用。スレイの横3m程の位置まで移動し、同時に虚空瞬動を使用して空を蹴り、スレイの真後ろへと移動する。
「俺はここにいるんだが、どこを見ているんだ?」
一瞬で俺の姿を見失ったスレイ。そのスレイの背後でそっと呟く。
「っ!?」
その声を聞いた瞬間、咄嗟に身体を捻り真後ろにいる俺へと向かって裏拳を繰り出すが……
「そんな反射的な攻撃が俺に効くとでも?」
身体を半回転させながら振られた右拳を左手で受け止めてスレイの動きを止め、そのまま力尽くでスレイをさらに半回転させてやる。そして強制的に後ろへと振り向かされたスレイの目の前には殆ど密着した状態の俺の姿が。
「なっ!」
唖然としているスレイへと顔を近づけ、その耳元で囁く。
「どうだ? 俺とお前の根本的な力の差が分かったか? 確かにお前はプロジェクトTDのNo.1を任された人物だ。パイロットとしての技量も、生身での運動能力に関してもそれ相応の物を持っているのだろう。だが、今回忍び込むのは天下のマオ社だ。あくまでも普通レベルの身体能力では足手纏いにしかならないんだよ」
「……」
俺の言葉に、顔を赤くしながら睨みつけてくるスレイ。
「私では……お前に力を認めさせられないと、そう言いたいのか?」
「ある意味でそれは正解だ。……だが、安心しろ。お前がその気ならホワイトスターに帰還した後で相応の訓練を受けさせてやるさ。お前ならもしかしたらそれなりに実力をものに出来るかもしれないしな」
忍者やら剣士やらじゃなく、純粋に身体能力を上げるのを考えると、パッと思いつくのは古菲辺りか。いっそ小太郎に任せてみるのも面白いかもしれないが。
「……分かった。分かったから少し離れろ」
プイッとそっぽを向きながら小さく呟くスレイ。
「全く、お前はイスルギ重工の受付でもこういう体勢に持っていったが……3人も恋人がいるというのに、本当に私に気があるんじゃないだろうな?」
「さてな。まぁ、お前がいい女だと言うのは認めてやるよ」
悪戯っぽく尋ねてきたスレイに、こちらも同様に返してやる。
すると再びそ
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