スーパーロボット大戦OG外伝
0496話
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「私に勝てたとしたら、抱くなりなんなり……好きにしろ!」
羞恥、あるいは怒りで顔を赤くしながらもそう断言する。
「……訂正だ。もちろん俺はこんな事でお前を抱こうだなんて考えてはいない。だが、そうだな。自分が負けた時にどんな目に遭うのかを承知の上で俺に挑んだ、そのお前の気持ちは最大限に尊重しよう。……来い。俺の力の一端を見せてやる」
「はぁっ!」
俺の来い、という言葉と同時に地を蹴るスレイ。キュッという床を擦るような音が聞こえるとその姿は既に俺の間合いへと入ろうとしているところだった。
確かにこの世界の人間としては身体能力が高い方だろう。さすがにプロジェクトTDのNo.1と言っているだけの事はある。だが……
「どうした? その程度なのか?」
俺の顔面を狙い振り抜かれたその拳を、右手であっさりと掴み止める。
「なっ!」
「この程度で……あっさりと気を失うなよ?」
掴み取っているスレイの右拳。その右拳をそのまま握りしめて投げ飛ばす。
「キャアアアアアッ!」
悲鳴を上げながら真横にそのまま飛んでいくスレイ。その様子を見ながら、1歩ずつ歩を進める。
「がっ!?」
俺の腕力だけで真横に10m近くも吹き飛ばされ、それでも尚受け身を取りながら衝撃を最小限に殺したのはさすがと言うべきだろう。だが受け身を取ったとしてもスレイが受けた衝撃は凄まじかったらしく、ヨロヨロと立ち上がって俺へと視線を向けてくる。
身体のダメージは大きいのだが、それでもその目はまだ死んではいなかった。この辺はある意味でムラタと似ているのかもしれないな。違いと言えばムラタは己の闘争心故に折れず、スレイは己自身を俺に認めさせたいが為に折れない……と言ったところか。
「くっ、まだだ!」
再度床を蹴り、俺へと殴り掛かってくるスレイ。その拳が突き出されて俺の頬へと向かい……次の瞬間には空気を貫いていた。
「何!?」
慌てて周囲を見回すスレイ。その視線が俺を改めて捉えたのは、瞬動で移動した俺がバスケットゴールのポールへと寄り掛かっている時だった。
「どうした? 幻覚でも見たような顔をして」
「……幻覚、だと?」
唖然とした表情をしているスレイへと向かい、距離を縮めていく。
「そんな、馬鹿な筈は……」
今の一幕が余程信じられなかったのだろう。先程投げ付けられた背や腰、脚へと触れてダメージが残っているのを確認して投げられたのが幻覚の類ではなく実際の出来事だったと理解する。
「アクセル、何をした?」
自分の目で見たものを信じられなかったのだろう。唖然とした目で俺へと視線を向けてくるスレイ。その視線を真っ向から受け止め、何でも無いとばかりに肩を竦める。
「
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