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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0496話
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いないだろう。まぁ、一番ベストなのは一緒にどこか別の場所に潜入すればいいんだろうが、そもそも俺の侵入方法で使われるのは魔法である影のゲートだ。シャドウミラーに所属するというのを承知したとは言っても、フィリオ次第ではどうなるか分からない現状では俺達の最重要機密と言ってもいい魔法に関しての情報を開示する事も出来無いしな。

「……いいだろう。私としてもお前とは一度本気で戦ってみたいと思っていたからな」

 ケーキの最後の一口を紅茶で流し込み、椅子から立ち上がるスレイ。
 その後を追い……ふと椅子に座ったままのムラタへと視線を向ける。

「お前は来ないのか?」
「当然だ。ああは言ったものの、結果が見えている勝負を見て何が面白い?」

 事も無げに呟くムラタ。
 まぁ、純粋な生身の能力で考えればムラタの方がスレイよりも上なのは事実であり、そのムラタが今の俺には手も足も出ない程の実力差があるのだからそれも当然か。

「分かった。まぁ、お前はゆっくりとしていろ。どこかで剣の腕を磨くのもよし、身体を休めるのもよし」
「承知した」

 頷くムラタをその場に残し、部屋を出て行く。
 一応ここは俺の部屋であって、ムラタは別に自分の部屋があるんだが……休むならせめて自分の部屋で休んだ方がいいんじゃないのか?
 そんな風に思いつつも特に気にせずにフロントへと降りていくと、そこでは既にスレイが待ち受けていた。

「遅い! ホテルの方に頼んで運動場を借りて貰ったぞ」

 それだけを言うと、付いて来いとばかりにホテルの運動場があるだろう場所へと向かっていく。
 頭を下げて見送っているホテルの従業員へと視線を向け、スレイの後を追うのだった。





 運動場と言うだけあって、スレイが俺を連れて向かったのはそれなりに広い場所だった。バスケットボール用のコートが2面あるが、俺達以外には誰もいない。スレイが言った、借りたというのもあるのだろうが……それ以前にバルトール事件の真っ最中である以上は元々の利用客が少ないというのが最大の原因だろう。
 そんな運動場の中、俺とスレイは3m程離れて向かい合っている。

「いいか、私がアクセルに勝つ事が出来たら以後はきちんと私の力を認めると約束しろ」
「そうだな。もしそうなったら確かにお前の力を認めてもいいだろう。しかし、そう言う注文を付けると言う事は、俺が勝った場合に何か条件を付けてもいいんだな?」
「……好きにしろ」
「例えば、それが……お前が以前言ったように俺に抱かれろとかそんな条件でもか?」

 さて、どうする? これで怖じ気づくようなら期待外れだが……
 そんな俺の考えを読んだわけでも無いだろうが、数秒程呆気に取られた表情を浮かべたスレイは、小さく深呼吸をして口を開く。

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