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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第233話】
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れて良い香りが香ってきた。


「……だったらさ、一口ずつ皆のケーキをヒルトに食べさせるのはどうかな?」


 まるで名案が浮かんだ様に手を重ね、笑顔の未来だが――それってつまり……。


「みぃちゃんそれナイスアイディア! うんうん、これならお兄ちゃんもケーキ食べられるから一石二鳥だね♪」


 可愛くウインクすると、束ねたサイドポニーが横にゆらゆらと動いた。


「うふふ、流石ですわね未来さん♪ では、その案で参りましょうか♪」


 そう言い、俺の隣へと腰掛けるセシリア――。

 何気に金髪の女子二人に挟まれたな。


「ふふっ、それなら早くケーキ選んじゃおうよ? まずはセシリアからね? 買って来てくれたんだから優先権はあるんだし」


 隣のシャルが身を乗り出し、セシリアに言うと静かに頷いた。


「……いや、その未来の提案ってまさかさ……。 皆、俺に食べさせるつもりか?」


 俺の最もな指摘に、皆は笑顔で口を開き――。


「当然ですわよ? ヒルトさんだけケーキをお預けになるよりかは良いと思いますし。 うふふ♪」


 楽しげに笑うセシリア、多分立ち上がろうとしても両サイドの二人に腕を組まれて引き戻されるだろうし。


「ふふっ、ヒルト……もしかして恥ずかしいの?」

「あ、当たり前だろ!? 食べさすのも食べさせられるのも恥ずかしいに決まってるじゃんっ」


 かぁーっと顔に熱を帯びるのを感じ、俺は俯くのだが――。


「ダメだよお兄ちゃん? もう決まったんだし。 ……そうだ! せっかくだしお兄ちゃんにも私たちに食べさせるのはどう? お兄ちゃん、私が昔あんなに食べさせてーってお願いしてもやってくれなかったのに、シャルとセシリアにはやってあげたんだから……良いよね♪」


 にっこり笑顔の美冬は、選択肢の用意をyesのみしか用意しなかったようだ。


「……じゃあ、まずはヒルトが私たちに食べさせてから、私たちがその後に食べさせよっか? 何だかキャバクラっぽいけど……ヒルト的に嬉しいでしょ? 皆可愛いもん♪」


 ……た、確かにこれだけ可愛い子達に食べさせられるのってそうはないよな。

 ……妹が一人、混じってるが。

 女の子四人で決まった提案、いつも以上の連携を感じつつも逃れる事の出来ない決定事項が目前に迫ってきていた……。
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