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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第232話】
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?」
「……〜〜〜〜っ」
耳元でソッと呟く様に告げると、一気に顔が真っ赤に染まり、否定するように首を横に振った。
「ふふっ、なら良かった。 ……じゃあ上がっていくか?」
「は、はぃ……。 あ、あの、これ……。 最近美味しいと話題のデザート専門店のケーキですわ。 よ、良かったら……」
そう言って差し出された紙袋。
中にはケーキが入っている箱が二つ並んであった。
「……ふふっ、最初から来る気満々だったんじゃん? 素直に言えば意地悪しないのに……」
「うぅ……。 そ、それはそうなのですが……」
うぅっ……という唸り声と共に見上げるように見つめてくるセシリア。
「……まあいつまでも玄関先に居たら暑いし、中に入ろうか?」
「え、えぇ……。 では、お邪魔します」
言って、中へ迎え入れるとセシリアはそのまま上がろうとした。
「せ、セシリアストップ!」
「は、はい? ……ど、どうしましたか、ヒルトさん?」
「悪い、日本とイギリスだと文化が違うだろ? 日本はリビングとかに靴で上がる習慣は無いからさ、ここで靴を脱いでスリッパに履き替えてくれないか?」
「そ、そういえばそうでしたわね。 ……なかなか慣れませんわ、日本の文化……」
困った様に呟くセシリアは、その場で靴を脱ぎ、他の靴同様きっちりと揃えると俺が用意した犬のスリッパに履き替えた。
「さあ、リビングへどうぞ」
「えぇ」
そう短く返事をすると、俺に促され、リビングに入るセシリア――。
「あらあら? セシリアちゃん、日本の文化はなかなか慣れないでしょうけど我慢してねぇ〜。 そして、いらっしゃい♪」
「お、お母様、お久しぶりです。 ……お、お父様も」
スカートの裾を摘まみ、挨拶をするセシリアに親父も母さんも――。
「久しぶりだなセシリアちゃん! 狭いところだがゆっくりしていけよ!」
「うふふ、セシリアちゃんも家に来るなら、もっと張り切らないといけないわねぇ。 そうでしょ、シャルちゃん?」
「え? シャルロットさん……?」
母さんがシャルの名前を出すと、セシリアがキョロキョロとリビングを見渡す――。
「あ、あはは……。 や、やあセシリア」
眉を下げ、手を上げて合図するシャルに、目をぱちくりさせて見つめるセシリア。
「母さん、セシリアが手土産にケーキ持ってきてくれたよ」
「あら? うふふ、セシリアちゃん、ありがとうねぇ〜」
「い、いぇ……やはり手ぶらという訳にはいきませんから……」
照れた様にセシリアが言う一方で、シャルはしまったという感じに
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