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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十一話
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、ランチャーを数発発射しながら突進を続けると、見えたのは中年の男。ベージュのロングコート、赤いTシャツ、青いデニムパンツ、黒いビジネスシューズという出で立ちである。左手に持っている剣のようなデバイスを降ろした男はため息をつき、攻撃を止めて竜二と正面から向き合うと、一言告げた。
「あれを食らわずにここまで登ってくるとはな。何者だ、貴様」
「いきなり仕掛けてきて名乗りもせん奴にくれてやる名前なんぞあるかいな」
その言葉に、竜二も憮然とした態度で返した。
「そうか。それは残念だが……我々が名乗るのは相手を必ず殺すと決めたときだけでな」
「ああ、そりゃやめといたほうがええわな。半端な傷で逃げ帰って、生き恥晒したくはないやろ?」
竜二の軽い挑発だが、男は乗っては来なかった。むしろあざけるような笑みを浮かべたまま竜二を見て、冷静に言葉を投げかける余裕も見せる。
「……そのような姿をした貴様こそ、本当に人間か?そのような機械の塊となった人間など聴いたことがない」
「ワレが知らんだけやろ?おるかもせぇへんで。どっかの戦闘機の名前みたいな奴とかな」
「……まぁ、どうでもいい。貴様に恨みはないが、あの書に関わるものは全て殺せという上からの命令だ。構えろ。せめて戦って死なせてやる」
「上等。むしろワレが死ぬような真似にならんことを祈っといてやるわ」
男は剣を両手で構えて竜二に向け、竜二はソードマスターに戻して抜刀した。
「……人間であったか。しかしなら今のは何だ?」
「敵にわざわざ教えると思うか?」
「それもそうか……始めよう」
「ああ」
そして竜二は、遭遇した男と空中で高速戦闘を繰り広げていた。接近しては剣戟を繰り広げ、鍔迫り合いに入るたびに間合いを広げ、また剣戟を繰り返す。しばらく続けると疲労感からか、仕切りなおして間合いをとり、にらみ合う二人。
「ハァァ……くっそ、なんやねんこのオッサン。展開クソ早ぇ……」
「力と勢いでゴリ押しするような戦いに乗るつもりはない。私ももう年だからな」
本人はそういうが、彼の一撃は決して軽くはない。その鍛え上げられた体から繰り出される剣の一撃は重く、竜二は自分の刀が折れやしないかと心配してしまうほどだった。
「……ほな、もうそろそろ一撃で決めるか?」
「願いたいところだが、君相手だとそれもごめんだ。年のせいで衰えを感じていてね。判断速度も反射神経も、全て若い者にはかなわんよ」
「それは俺に対する皮肉のつもりかオッサン。マジ腹立つわァ」
「こちらからすればそれが事実なのだからそう言われても困るのだがな」
「あぁそうかい」
それだけ早く動けている上に余裕まで見せておいてよくいう、と竜二は内心ぼやく。実際今の竜二は、ソードマスターモードならフ
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