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ヘタリア大帝国
TURN117 カテーリンの来日その十五
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「うん、飲むわ」
 これまでカテーリンは紅茶派だった、それ以外は飲もうとはしなかった。
 しかし今はだ、コーヒーをだというのだ。
「それじゃあ私もね」
「御自身で、ですね」
「何でも自分でしないと」
 カテーリンのそうしたところは変わっていない、そのうえでの言葉だ。
「だから」
「それでは」
「インスタントコーヒーを淹れるから」
「日本のですね」
「そう、それにするから」
「これからはそうしたものも」
「はい、貿易で手に入れていきましょう」
 こう話すのだった。
「それでは」
「共有主義は確かに素晴らしいけれど完璧じゃないから」
 このこともだ、カテーリンはこの度の歴訪でよくわかった。
「常に改善していくから」
「そしてソビエトをですね」
「今よりもずっと皆が笑顔でいられる国家にするわ」
 カテーリンは強い決意と共に言った、ソビエトは他ならぬ彼女の手によってこれまで以上に素晴らしい国になり進化を続けていくこととなった。


TURN117   完


                           2013・6・14
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