暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN117 カテーリンの来日その十

[8]前話 [2]次話
「考えてないけれど」
「あらゆる宗教のことを考えることもですね」
「大事なのね」
 カレーでもこのことがわかるというのだ。
「そうなのね」
「その様ですね」
 こうした話をしてそのチキンカレーを食べてみた、すると。
 予想外の辛さだった、カテーリンの顔は忽ちのうちに真っ赤になった。
「な、何これ!?」
「かなり辛いですね」
「こんなに辛いのははじめてだけれど」
 これまでメキシコ料理は食べている、韓国料理は食べていないが。
 メキシコ料理もタバスコのせいで辛かった、だが今食べているカレーの辛さには遠く及ばなかったのである。
 それでカテーリンは汗も滝の様に流した、そして言うことは。
「こ、これはかなり」
「無理ですか?」
「大丈夫だから」
 その意志の強さを出してロシア妹に答える。
「これ位はね」
「そうですか」
「気にしないで」
 ロシア妹にこうも言う。
「これ位大丈夫だから」
「ではですね」
「最後まで食べるわ、絶対に残さないから」
 カテーリンは食べ物を残すことは大嫌いだ、それでこう答えたのだ。
 それで何とか食べてだ、汗だくの真っ赤な顔で言ったのだった。
「これでいいわね」
「お見事です」
「有り難う、ただね」
「ただといいますと?」
「さっきまであんなに暑かったのに」
 それがだというのだ。
「今は凄く涼しいわ」
「暑い時には暑くて辛いものがいいたい」
 ここでインドがカテーリンに言った。
「それがいいたい」
「冷たくて甘いものじゃないの?」
「それもいいたいが」
 健康の為にはというのだ。
「僕はそちらを食べているたい」
「そうなの」
「そうたい、それで満足してくれたたいか?」
「うん、美味しかったから」
 そうした意味でも合格だったというのだ。
「有り難う」
「そう言ってもらって何よりたい」
 インドも微笑んで応える、カテーリンはそこからマダガスカルにも赴きシャルロットにも会った、そして話すことはというと。
「シャルロットさんはお姫様だけれど」
「とはいっても四女ですが」
 王家としての順位は低いものだというのだ。
「しかも祖国さん達にいつも助けてもらっていますし」
「偉くないっていうのね」
「どうして私が偉いのでしょうか」
「けれど王族だから」
「王族だからといって偉いかといいますと」
 それは、というのだ。
「また違うと思います」
「じゃあどうしたら偉いの?」
「そうですね、立場ではなく」
「その人なの?」
「はい、人格だと思います」
 それが重要ではないかというのだ。
「私はそう思います」
「人格で決まるの、人間は」
「しかもそうした人は」
 人格者になるとどうなつかというと。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ