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ヘタリア大帝国
TURN117 カテーリンの来日その三
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「それって」
「今私達がしていることです」
 小澤はいつもの口調でカテーリンに答えた。
「こうして桜を見て楽しむことです」
「今私達がしていることが」
「桜を見ながらお菓子にやお弁当を食べて」
 そしてだというのだ。
「お茶やお酒も飲みます」
「そういうものなの」
「あっ、お菓子もお弁当もあたしの手作りなんで」
 特別なものではない、カテーリンの考えを聞いてあえてそうしたのだ。
「贅沢なものじゃないですよ」
「お握りに卵焼きに野菜の佃煮です」
 小澤がそのメニューを話す。
「焼き魚もあります。どれも日本の普通のメニューです」
「その通りだよ」
 ロシアもカテーリンに話す、うっとりとした顔で満開の桜達を見ながらの言葉だ。
「どれも日本君のところの家庭のメニューだよ」
「祖国君知ってるの?」
「うん、知ってるよ」
 自分の祖国であるロシアの話を聞いてだ、それでだった。
 カテーリンも納得した、それで言うのだった。
「それじゃあね」
「うん、それじゃあね」
「御願いするわ」
 カテーリンはあらためて小澤達に述べた、そして。
 一行は桜の下に敷きものを敷いてそのうえで座ってお弁当を食べた、それにお茶も。そのうえで言うことは。
「美味しい・・・・・・」
「うん、そうだよね」
「日本ではいつもこんなのを食べてるよ」
「贅沢さの度合いじゃロシアと変わらないですよ」
 南雲が笑ってその美味しさに驚いているカテーリンに話した。
「卵はロシアにもありますね」
「誰でもお肉も卵も食べられる国でないと駄目よ」
 カテーリンの強い信念の一つだ、いつも誰もが餓えずそうしたものが食べられる社会でないと駄目だというのだ。
「だからね」
「そうですね、このお魚、鮭ですけれどね」
 鮭を焼いたものだ、それもだった。
「ソビエトで普通に食べてますよね」
「ええ、そうよ」
「野菜にしても」
 人参やそうしたものもだった。
「全部ソビエトと同じですから」
「皆が食べているもので」
「まあお米は違いますけれどね」
 ソビエトはパンやジャガイモだ、こうしてものだとだった。
「本当に全部一緒ですから」
「それでこれだけ美味しいの」
「南雲さんのお料理の腕もありますが」
 小澤はこのこともあるがと、カテーリンに話した。
「日本ではごく普通の食事です」
「お菓子もですか?」
 ミーりゃは饅頭を食べながら小澤に問うた。
「これも凄く美味しいですけれど」
「はい、そうです」
 その通りだとだ、小澤はミーリャにも答えた。
「お茶も。普通の玄米茶です」
「これで普通で」
「日本では春になるとこうして皆でお花見を楽しみます」
 それが日本だというのだ。
「如何でしょうか」
「ソビエトには向日葵がある
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