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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十四話:報告と確認
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としてもちゃんとそこに気付くとは、流石は先生ですね!

「とは言え、少々確認しておきたいこともあるでの。まずは、座るが良い。茶でも淹れてくるゆえ、飲みながら話すとしよう」
「先生、それなら私たちが」
「まあ、良いから座っておれ。一人暮らしも長いでの、茶くらい淹れられるでな」
「わかりました。それでは、お願いします」

 余所のお宅で、あんまり出過ぎるのもなんですからね。
 ポートセルミのモンスターじいさんと違ってそういうのが苦手そうでも無いし、ここは引いておくべきか。



 勧められた椅子にかけて、先生が戻るのを待って。

 先生が口を付けるのを待って、私たちもお茶を頂きます。
 繊細な調合をこなすだけあって、丁寧に淹れられた美味しいお茶ですね!

 お茶で口を湿らせて、改めて先生が話し始めます。

「さて、我が助手よ。そなたは、可能な限り全ての魔法の適性を身に付けたいということであったが。先に断っておくが、わしは自己犠牲呪文の習得に手を貸すつもりは無い。簡単に命を投げ出すような馬鹿者だとは思っとらんが、万一ということがあるでな。わしが手を貸したことによってそなたらが若い命を散らすようなことになっては、悔やんでも悔やみ切れんわい」
「わかりました。私もそれは使うつもりは無いので、それで結構です」

 自己犠牲呪文というと、メガンテとメガザルの二つであり。
 メガザルの適性は私は持ってるはずなので、メガンテの適性だけは身に付けられないということになりますが。

 自分は確実に死ぬ割に相手には効いたり効かなかったりで、ゲーム中でもあんまり使えたイメージは無いし。
 蘇生魔法を覚えた後なら使っても生き返れるとしても死んでる間のことには責任持てないし、その間に全滅でもしてしまったらどうしようも無いし。
 雑魚相手にいちいち自爆しないと勝てないようじゃ話にならないし、そこまで追い詰められるような強敵相手には効かないと考えたほうが良さそうだし。
 下手にそんなもの覚えて当てにするようになっても困るから、それは覚えられなくても特に問題ありませんね!

 即答した私に頷いて、先生が話を続けます。

「うむ。それと、調合によって後天的に適性を身に付けたところで、生まれ持った適性とかけ離れた属性の魔法、つまり自分に向いていない魔法であれば、向いている者が同じ魔法を覚える場合と比べて、習得までにより多くの経験を積まねばならぬことが多い。その最たるものが、勇者の呪文と言われるデイン系の攻撃呪文じゃ。適性を身に付けるための処方はわかってはおるが、実際に使えるようになることはまず無いじゃろう」

 ギガデインは強力な呪文なので、使えるようになればありがたいんですけど。
 そんなに簡単に使えるようになったら勇者の有り
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