第1章 悪魔のような聖女のような悪魔
第7話 凸凹姉妹
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『お姉ちゃん、お姉ちゃん』と連呼しながら、後をついてくるはやて。
あたしは、実の妹のように可愛がっていたし――――はやても、あたしを実の姉のように慕っていた、と思う。
あいつが、10歳の誕生日に、「家族になってから1周年記念日」だといいながら、渡してくれたプレゼントは、いまでもあたしの宝物だ。
それは、「のろいうさぎ」という名前のぬいぐるみ
原作の「ヴィータ」が好きだったぬいぐるみを参考にした手作りらしいが、あたしの嗜好にぴったりだった。
うぬぼれでなければ、一番近くであいつの成長を見守ってきたのは、姉貴分のあたしだろう。
――――だから、あたしだけは、はやてがしてきた努力とその成果を認めてやらなくてはならない
あいつが一人で立ち上がれるように背中を押し、危なくなったら助ける。
過剰に甘えさせれば、成長して独り立ちしたとき苦労するのは、はやて自身だ。
したがって、適度な距離を保ちながら、接しなければならない。
嬉しそうにこちらを見つめる姿には、苦笑してしまう。
「晩飯は任せる。その代わり、デザートにアイスをつけてくれ」
「はいはい、わかったよ。えっと、ヴィータ姉は、どのアイスが好きだったっけ――」
――――やれやれ、手のかかる妹だぜ
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