術式
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
―
「バトル・オブ・フェアリーテイル、開始だ!」
その言葉と石化した10人を残して、ラクサス達は姿を消していた。
「き・・・消えた!」
「この街で鬼ごっこをやろうってのか、ラクサス!」
「あんのバカタレめぇっ!」
それを確認したギルドメンバー達のやる事はただ1つ。
「くそォオオ!姉ちゃんたちを助けねぇと!」
「あいつらぁぁーーーーーーっ!」
「ラクサスを捕まえろォ!」
「つーかぶっ潰してやるァ!」
「なめやがってぇぇっ!」
3時間以内に4人を倒す。
その為に、メンバー全員が闘志を燃やして走る。
「ビスカ・・・僕が必ず助けてあげるからね」
アルザックは石化したビスカに呟き、ギルドを出ていった。
「ルー」
「解ってるよ」
ルーとアルカは1度石化したルーシィとミラ、ティアを見て、顔を見合わせ、頷く。
「ラクサス、あのヤロウ・・・マジで潰す」
「さぁて・・・このイライラは、エバーグリーンにでもぶつけよっかな?」
2人とも、顔がマジだ。
アルカは殺気だっているし、ルーは笑顔だが黒い。
「ワシが・・・ワシが止めてやるわ!クソガキがっ!」
当然マスターであり、祖父でもあるマカロフ浜子のラクサスを探し倒そうとギルドを出て―――
「!」
――――――出られなかった。
ゴチーン、と何かに顔面強打する。
「何やってんだ、じーさん!」
「何じゃこれは!?進めん!見えない壁じゃ!ぬぅう」
「こんな時にどーしちまったんだよ。見えない壁なんかどこにもねーだろ」
そう。
グレイの言う通り、先ほど走っていったメンバーやルーやアルカ、もちろんグレイも普通にギルドの外に出ている。
が、マカロフだけが1歩も外に出られないのだ。
「ぬうぉお・・・」
必死に外に出ようとするマカロフ。
そんなマカロフの頭を掴み、外からグレイが引っ張る。
「んごぉおお!」
出れない。
「どうなってんだ!?」
「本当にマスターにだけ見えねぇ壁が!?」
その瞬間、空中に文字が現れた。
「空中に文字が!?」
「これは・・・フリードの術式か!?」
「術式!?」
聞いた事のない魔法に、グレイが首を傾げる。
「結界の一種じゃ。踏み込んだ者を罠にはめる設置魔法。おそらくこのギルドを囲むようにローグ文字の術式が書かれておる!術式に踏み込んだ者はルールを与えられる。それを守らねば出る事は出来ん。見よ」
マカロフが説明を終えると同時に、別の文字が浮かび上がる。
【ルール:80歳を超える者と石像の出入りを禁止する】
「何だよ、この言ったモン勝ちみてーな魔法は!?」
確かにそうだ。
マカロフは88歳。80歳
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ