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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第231話】
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ようとするが――。
俺の乗ってた自転車に興味を持ったのか、シャルが口を開き、訊いてきた。
「……その自転車って、ヒルトの?」
「ん? そうだよ。 本来なら私立高校に通う用に購入したMTBだけど、IS学園に入学が決まったからな。 家の掃除も兼ねてたまに洗いに来てたんだよ」
そう説明すると、シャルはまじまじと自転車を見つめてから俺に視線を移す――と。
「そ、そっかぁ……。 ……後ろ、乗ってみたいなぁ……なんてね。 てへへ」
はにかむ様に告げるシャル、まるでというか、お願いをしてるようで――。
「……なら、後ろに乗るか?」
「え? ……良いの?」
「そのつもりで言ったんじゃ無いのか?」
俺がそう聞き返すと、恥ずかしそうに頷くシャル。
そんなシャルを見て、一度庭に入れようとした自転車を再度道路側へと押し出すと――。
「ちょっと待ってて、玄関に荷物置くから」
「だ、大丈夫だよ。 ……えへへ、ありがとう……」
そんなお礼の言葉を背中に受け、玄関を開けると開口一番に――。
「親父ー、母さーん、ちょっと自転車でその辺り一周してくるーっ。 荷物は玄関に置いとくからーっ」
そう言って買ってきた荷物を玄関に置くと、リビングから母さんが出てきて。
「あらあらぁ? 珍しいわね、ヒルトがそのまま自転車で一周なんて――気をつけて行ってらっしゃいね?」
「あぁ、行ってくるよ」
そう言ってまた玄関のドアを開けると、何故か母さんも見送りに来て――。
「あら? シャルちゃん?」
「わあっ!? お、お母さん……ひ、久しぶりです!」
「うふふ、久しぶりねシャルちゃん? ふふっ、だから自転車で一周って訳なのねぇ」
俺とシャルの二人を交互に見つつ、口元を手で覆うと柔らかな笑みを浮かべる。
一方のシャルは、いきなり母さんが出てきたことにびっくりした様子で――。
「んじゃ、母さん? 適当にぐるりって回ってくるから飲み物用意しといて?」
そう言いながら自転車に跨がると――。
「うふふ、わかったわぁ。 じゃあヒルト、シャルちゃんに怪我させちゃダメよ? シャルちゃんも気をつけてね?」
「は、はい! じゃあお母さん、行ってきます」
緊張してるのか少し声が強張ったシャル。
自転車の後ろの取手に足をかけると、俺の肩に手を乗せて――。
「わかってるって、じゃあ行ってくる」
そう母さんに返事をすると、俺はペダルを漕ぎ、自転車を漕いで道を進んでいった。
……そういや、美冬や未来を入れると後ろに女の子を乗せたのってこれで三人
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