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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十六話
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の頭を撫でた。


「ん…こんな事しても…別に許してあげないから」


「はは…それは残念だなー…」


頭を撫でられそう言いながらもどこか心地良さそうな表情をするカノンノに、小さく笑って頭を撫で続けながらそう返す。

――そんな時であった。



「――衛司っ!」


「?…メリア…?」


不意に少し大きめな僕を呼ぶ声に見ると、メリアが此方に駆け寄ってきた。
駆け寄ってくるメリアの表情はどこか真剣そうで…何かあったのかな?


「どうしたの、メリア…?」


「…衛司…わ…私は……」


「……?」


僕の問いにもじもじとしながら言うメリアに小さく首を傾げると、少しして決心した表情になり、真っ直ぐと僕を見て口を開いた。


「…衛司…私は……衛司の事が好き」


「え…?」


「…他の人に対しての『好き』と違う…衛司の時だけ感じる…ポカポカした別の『好き』…。今だから…よく分かる。私は…衛司の事が…本当に『大好き』…」


少し顔を赤くしてそう、真っ直ぐと僕を見て告げるメリア。
彼女の言ってる事が本当なら…今僕、メリアに告白されたのだろう。
そう考えると僕は思わず、顔が熱くなるのを感じる。


…ただ…。








「メリア…僕は…」


「…衛司。自分の思った通りに答えてあげて。…実はね、私もメリアが衛司の事が好きだった事、知ってたんだ。それでね…私が衛司とこういう関係になったけど…もしメリアが先だったら、って考えた事があるんだ。…だからね、衛司。…私は例え衛司がどんな答えを出そうと、反論するつもりはないから…メリアにはちゃんと、答えてあげて」


僕がカノンノとの事を言おうとすると、そう先程まで黙っていたカノンノが僕とメリアを交互に見て真剣な表情でそう言った。
…カノンノの言葉に、僕は二人を見ると……少し深呼吸して決心し、口を開いた。


「…メリアの気持ち、凄く分かった。…僕もね、メリアが隣にいる時、安心できたり嬉しかったり、楽しかったりするんだ。もし…カノンノより先にメリアに告白されてたら…僕はメリアを選んでたと思う。それぐらい…僕もメリアの事が好きだよ」


「…衛司……」


「…だから、ね…僕にはどっちも選べない…ううん、違う。どっちも同じくらい…僕は二人の事が好きなんだ。友達とかじゃなく…異性として。……みっともないよね、本当…僕ってさ」



自分なりに想いを纏めそう言うと二人に顔を合わせづらくなり、顔を少し俯ける。
そのまま少し沈黙しといると、呆れたような…それでいて安心したような溜め息を漏らす音が聞こえた。


「…やっぱりね。衛司なら、そう言うと思った」
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