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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十六話
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としてどちらが好きですか?」


「…それは…どっちも同じくらい」


「そうですね。…では…衛司様とお嬢様…もし隣に居て落ち着く方は…?」


「……それは……衛司の方…」


ロックスの問いに、一つ目は小さく首を横に振って答えるが二つ目は少し俯き、どこかもじもじとしながらそう応えるメリア。
その様子に、ロックスは小さく笑った。



「そういう事です。メリア様にとって、衛司様はきっと…掛け替えのない大切な存在なんでしょう」


「……よく、分かった。…でも……衛司の隣にはもう…カノンノが……」


ロックスの言葉にメリアは小さく頷くも、二人の事を思い出しそう言うと顔を俯ける。


「…だからといって、何もせずに諦めるんですか?」


「……え…?」


「自分の、相手に対する想いを隠したままアナタは諦めてしまうんですか、と聞いてるのです」


ロックスは真っ直ぐとメリアを見るとそう問いかける。
ロックスのその言葉に、メリアは俯いたまま小さく首を横に振った。




「……それは…嫌…。…でも…私……こういう時…どんな事を言えばいいか…」



「それなら簡単ですよ。自分の想っている事を相手に伝える、行動に移すだけです。例え結果がどうなろうと…伝えさせすれば、隠すよりずっといいですから。『隠す』より『話す』ですよ」


ロックスはそう言って小さく笑い、メリアは顔を上げ少し悩んだ様子を見せると決心したように小さく頷いた。

「…『隠す』より『話す』…。…ん…決めた。…ロックス…私、頑張る…っ!」


「はい。私も応援してますから、頑張って下さい、メリア様」



ロックスの応援にメリアは「…ん」と頷くと食堂を駆け足で出て行った。
ロックスはその様子をどこか満足そうに見送ると小さく微笑んだ。


「…命短し、恋せよ乙女…ですね。例え、ディセンダーだと呼ばれても…メリア様も立派な、一人の女性ですからね」


ロックスはメリアが出て行った扉を見ながらそう呟くと、食堂の片付けに移った。




――――――――――――




「――全く…本当に衛司は油断も隙もないね」


「――うぅ…すみません…」


――ユーリとスパーダが居なくなった甲板にて、僕はカノンノに説教されていた。
いや、まぁ確かに…病み上がりで久々の鍛錬だから遂、まだ続けようとか思った僕が悪いんだけど。



「…全くもう…もし衛司に何かあったら私、心配なんだからね…」


「それは……うん、ごめん…」


そう言って怒りながらもどこか心配そうな表情を浮かべるカノンノに、僕は申し訳なくなりそう言うと、手を伸ばしてカノンノ
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