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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十六話
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比べりゃ、格段に強くなってるよ。…よっし、なんならその感覚忘れない内に、俺と一戦やっとくか?」
「それは…うん、それじゃあやろ―「――駄目に決まってるでしょっ!」―痛っ!痛い痛いっ!」
小さく笑ったまま刀を手に取りそう言ってきたユーリに、僕は頷いて武器を構えようとした所で……模擬戦をユーリと共に見ていたカノンノに思いっきり耳を掴まれ止められた。
…って痛いっ!本当に痛いっ!
「全く…病み上がりなんだし、もし無茶し過ぎて怪我したりしたら駄目でしょっ!今日の鍛錬はこれでおしまいっ!分かったっ!?」
「分かった、分かりましたっ!だから早く耳を…痛っ!本当に分かってるから力を強くしないでっ!?」
僕の様子に呆れながらも少し怒っている様子でそう言い、僕の耳を思いっきり引っ張るカノンノ。
ってそろそろマジで痛いっ!千切れるっ!千切れるよっ!?
「ぁー……あそこまで行くとまるで夫婦漫才だな」
「ユーリ…お前、ああなる事予測して言っただろ?」
「おう。じゃねぇとつまんねぇし」
「ま、そりゃ同感だな」
そんな僕達の様子を見ながら正に『ニヤニヤ』という擬音が似合いそうな笑みを浮かべるユーリとスパーダ。
くそ…あの二人わざとか…って痛いっ!そろそろマジで痛いってっ!
――模擬戦終了後、数時間僕の耳に痛みが残ったのは言うまでもない。
――――――――――――
「――おや…どうしたんです、メリア様?」
「――…ロックス……ちょっと、考え事」
――食堂にて、ロックスは不意にどこか悩んでいる姿を見せるメリアに声を掛けた。
メリアは少し俯いた後顔を上げるとそう応えた。
「…悩み事…ですか。…衛司様の事ですか?」
「…ん…。…最近…衛司がカノンノと一緒にいる所を見てると…なんか…うん…モヤモヤする…」
ロックスの出した問いにメリアは小さく頷くと、不思議そうに、そしてどこか複雑そうに自分の胸元に手を当てそう応えた。
「…それはいつ頃から…?」
「…いつ頃からかは分からない…けど…衛司とカノンノが一緒にいるのを見てからはずっと…。……二人が…『恋人』…になってからは凄く…モヤモヤしてる」
メリアは胸元に手を当てたまま複雑そうに言うと、ロックスは納得したように小さく頷き、口を開いた。
「…やっぱり、ですか。…メリア様は多分…いえ、きっと…衛司様が好きなんでしょう。お嬢様同様、『友人』としてではなく、『異性』として」
「…?『異性』として…?」
「そうですね…。どういうかとえば……メリア様は衛司様とお嬢様、『友人』
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