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蒼き夢の果てに
第5章 契約
第80話 勝利の後に
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の毛の色と、童話の国の少女風の服装とが相まって、なんとも言えない、かなり愛らしい姿形のふたりと成って居るのは間違い有りません。
 これで、このふたりに、ティターニアの浮かべている春の陽光を思わせる笑みを見せてくれたら、それだけで死んでも良いと思えるのですが……。

 尚、何故、このような服装を着て貰ったのかと言うと……。
 俺としてはただ単に、セーラー服姿でなければどんな服装でも良かったのですが……。
 それでも、タバサはずっとトリステイン魔法学院の制服姿(マント込み)ですし、湖の乙女も同じセーラー服姿ばかり。ティターニアはゆったりとしたドレス姿は見た事が有るのですが、それ以外だと何故かセーラー服姿のみ。

 まして、今は森の奥に侵入して行く上に、庶民の中での仕事と成るので、余り貴族然とした出で立ちでは、矢張り多少の隔意を擁かれる可能性も有ります。
 タバサと湖の乙女は特に、無口で、極端に感情表現の乏しい表情しか持って居ませんからね。

 それで、魔法使いの杖はカモフラージュとして携帯するのは仕方がないけど、マントを羽織るのは止めて、その代わりに、地球世界のこの辺りの地域……と言うには少しズレが有るのですが、まぁ、その辺りには目を瞑り、この辺りの民族衣装で身を包み、細かなレースや刺繍。それに、彼女らが身に付けて居る清楚な雰囲気の装身具で身分を表現する、……と言う形を取って貰ったのです。
 それに、タバサや湖の乙女は、服装に関しては拘りのようなモノは持って居ないようですし、ティターニアも派手な衣装を用意した訳ではなかったので、抵抗なく着てくれたので問題はなかったのですけどね。

「そうしたら、残りの仕事もちゃっちゃと終わらせて、ゴアルスハウゼンの村に戻るか」



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