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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0495話
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これ以上粘っても目的である時流エンジンを手に入れるのは無理だと判断したのだろう。そしてガロイカに関してはスレイのカリオンとクロガネの攻撃によりほぼ全滅に近い扱いとなっていた。

「退いた、か」

 そんな俺の言葉に、コンパチブルカイザーからの通信が入ってくる。

「悪いが、俺はこのまま行かせて貰う。奴等の後を追えば、ショウコの場所まで辿り着けるかもしれねぇからな!」
「あ、おいちょっと待てよロア!」
「悪いな、ラウル。俺は今妹の事以外を考える余裕がないんだ。また機会があったら手助けはさせてもらうぜ。……ムウも、またな」

 それだけ言うと、コンパチブルカイザーは敵の逃げていった方へと向かってこの宙域を離脱していく。

「……知り合いだったようだな?」
「ああ。スレイとこっちで別行動を取ってから知り合った……と言うか、共闘した仲だな。東京でリオンシリーズが暴れたって話は聞いてないか?」
「いや。悪いがあの後は色々と忙しかったからな」

 ……フィリオの説得の件か。結局はまだ会えてないようだが。
 そんな風に考えていると、クロガネのレーツェルからの通信が入る。

『我々はこれから早速ヘルゲートへと向かうが……君達はどうする? もしよければ』
「いや、悪いがこっちにも色々と事情があってな。それに……気が付いているんだろう? もしヘルゲートの位置を特定したとしても、今の連邦軍ではそこに総攻撃を掛けるような真似はしないと」
「なっ! 馬鹿な! バルトールの危険性は連邦軍だって分かってる筈だろ!?」

 信じられない、と言うようにラウルが叫ぶが……

「実際に連邦軍を知っている者として、レーツェル。お前はどう思う?」
『……』

 俺の問いに沈黙で返すレーツェル。それが全てを物語っていた。

「レーツェルさん!?」
『今の連邦軍にとって兵器プラントとしてのヘルゲートは垂涎の的だろう。同時に、ODEシステムも人命にさえ躊躇しなければ優秀なシステムであるのは間違い無い』
「……あり得るな。何しろ今の連邦軍を、いや連邦政府を動かしているのは武断派の面々だ」

 レーツェルの言葉にユウキが呟く。だがその言葉がいつものように冷静ではなく憤りを感じているのはその表情をみれば明らかだろう。

「そういう事だ。当然連邦軍としても良識派と武断派が鎬を削っている筈だ。恐らくヘルゲートの位置が特定されても、その辺が原因ですぐに総攻撃とはいかないだろうな。さて、事情が分かった所で俺達はこの辺で失礼する」
「ねぇ、ちょっと待ってよ! まだ話は……」

 カーラの言葉を聞きながらもオープンチャンネルを切り、宙域を移動しながら俺の後を付いてきているカリオンと無明へと通信を入れる。

「スレイ、ムラタ。ペレグリン級との合
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