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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第230話】
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社を後にした。
――道中――
帰りの並木道、行き交う車のヘッドランプが俺と未来を照らしては向こう側へ消えていき、テールランプの残光を残して曲がり角に消えていく。
後ろからは、既に花火が上がったのか、夜空を覆う満開の花が咲き誇り、そして散っていく。
花火の明かりに照らされた未来の横顔は、どこか寂しさを感じるものだったので俺は――。
「ほら、そんな寂しい顔するなよ? ……ちょうど河川敷が近くだしさ、少し花火を見てから帰るか?」
「……うふふ、そうだね? ちょうどベンチもあるし、人も居ないし……ね?」
そう指差す先に、手頃なベンチが備わっていた。
ウォーキングする人達や子供達が休憩する用だろうか。
ともかく、河川敷に降りる階段へと移動すると、俺は未来の手を取った。
その俺の行動に、一瞬驚きの表情を浮かべるが――。
「……ふふっ、何だかヒルトには似合わないよ、エスコートって」
「……だな。 まあこれでもセシリアやシャルにラウラとエスコートしてるから」
「……そうだね。 皆凄く可愛いし、私の大事な友達でヒルトを巡るライバル……。 ちょっと、ややこしいね」
先導するように河川敷の階段を降り、ベンチの上を払ってから未来を座らせる。
また背後で篠ノ之神社方面の夜空を明るく染める花火が打ち上げられると、満開の花を咲かせていた。
「……綺麗」
そんな呟きに、俺は未来の横顔を見ると、花火の明かりで照らされた未来の横顔の方がよっぽど綺麗だと思って……。
「……そうだな、綺麗だな……未来の横顔」
「ふぇっ……? ――な、何言ってんだか! ……バカ」
気恥ずかしそうに視線を向ける未来。
そんな未来と目が合うと――。
「「あ……」」
二人同時に、小さく声を漏らした――。
夜空を覆う満開の花が咲き誇る中、俺と未来は息をするのも忘れるぐらいに見つめあった。
「あ……わ、悪い……。 つい、見とれちゃったよ」
「……ば、バカ……。 ……うふふ、何だか……凄くドキドキする」
潤んだ瞳を何度も瞬きさせ、はにかみ笑顔を見せた未来に、俺も胸がドキドキと高鳴った。
「……ヒルト、前にも言ったけど……。 私は、ヒルトが幸せになってくれるのが一番なんだからね?」
「……未来。 ……俺は皆を傷付けてるだけなんじゃないのか? ……正直、誰と付き合っても……俺は誰かを傷付ける。 そう思うと、色々曖昧な態度をとってる俺自身が嫌いになってくる」
口から出る言葉に、未来は静かに頷き――。
「……わかるよ? ヒルトって、意地悪だけど……優しい
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