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虹の軌跡
第一部 〜一年目 春〜
第1章 〜出会い〜
第三話

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8時半


「じゃあ、行ってくるよ」


思いのほか早く身仕度が出来たので、早めに家を出ることにした


紫織
「あら、もう行くの?」


「クラス割も見ないとね。何しろそれなりに広い学園だからさ」


もっとも、学園の地図は頭に入っているのだが、流石にクラスまでは解らない


紫織
「それもそうね。でも、アンタが峰応(ほうおう)学園に入学かぁ。未だに信じらんないわ。」


…また始まった


母さんはこの話になると長い。


無理も無い


俺が今年から通う峰応学園はそこそこ倍率の高い進学校で、当時C判定だった俺では不可能だとさえ言われた程だった。


「まぁ頑張ったから。…自分の為に、さ」
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