バトル・オブ・フェアリーテイル
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収穫祭当日。
マグノリアの街は祭りに相応しい賑やかさで彩られ、多くの人が来ていた。
そんな中、元気がない人が1人。
「おおう・・・おう・・・祭りだぁ・・・」
「あい!」
ナツである。
「食えるモン、片っ端から食うぞぉ・・・!」
「食うぞー!」
フラフラと歩くナツの足元にいるハッピーは、ナツと対照的に元気いっぱい。
片っ端から食べられる程に元気には見えないが、屋台へと繰り出して行った。
「まだ調子悪そうね・・・大丈夫かしら」
「放っときゃいいんだ」
「そうね。放っておけば数分後にはピンピンしてるわよ」
ナツを若干心配そうに見るルーシィに、グレイとティアが声を掛ける。
「それにしても凄いんですね」
「この街にこんなに人がいたなんてねー」
今まで見た事が無いくらいの賑やかさに、ルーシィとジュビアが感嘆の声を上げる。
「ファンタジアを見る為に他の街からも人が集まってるからな」
「大パレード!あたしも見たーい!」
「本当はアンタ、参加する側なのよ」
「参加といえば・・・」
ティアの言葉にルーシィは大事な事を思い出す。
そう、とてつもなく大事な事。
「そろそろミス・フェアリーテイルコンテスト始まっちゃう〜!家賃ー!」
慌てた様子で叫びながら、ルーシィはギルドへと駆けて行った。
「ジュビア、ルーシィには負けられません」
「お前も出るのか・・・」
1人勝負に燃えているジュビアに呆れた様にグレイが呟く。
「さて、じゃあ私も行くとしますか」
「ティアさん、ミスコン出るんですか!?」
「マジかよ!?」
ミスコンなんてものと1番遠い場所にいそうなティアの出場を聞き、ジュビアとグレイもルーシィ同様驚愕する。
それを聞いたティアは暫し沈黙し―――――――
「えぇ。もちろん狙うは優勝だけどね」
目が本気モードになった。
それから数時間後。
ギルドは床が見えなくなるほどに大勢の人が押しかけており、ステージ前に立っていた。
『マグノリア町民の皆さん、および近隣の街の皆さん。え?このイベントを見る為に死者の国から来たって人もいるの?終わったら墓に帰ってね』
ドデカい蝶ネクタイにスーツを着たマックスがジョークを言い、笑いが起こる。
『お待たせしました!我が妖精の尻尾の妖精達による美の競演!ミス・フェアリーテイルコンテスト開催でーす!』
マックスが高らかに宣言すると同時に、会場が歓声に沸く。
『司会はこの俺、砂の魔導士マックスが務めます!』
サラァ、と魔法を使い、軽く自分をアピールするマックス。
「アイツ・・・売り子やったりい
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