バトル・オブ・フェアリーテイル
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ドラゴンは体をくねらせ、ギルドの紋章の形になった。
『おおっ!美しい薔薇に力強いドラゴン!海の閃光の名にピッタリな2つの魔法だぁ!』
「言ってる事意味解らない」
ぼそっと呟き、変わらず無表情でスタスタと舞台袖へと戻って行くティア。
「素敵だ・・・やっぱり姉さんは美しい!」
「お前弟じゃなかったら即ティアを彼女にしてんだろ」
「?何当たり前の事を聞いているんだ?まぁ、弟だろうと姉さんの傍から離れる気は毛頭ないがな。姉さんに悪い虫を寄り付かせない為に」
「お前は殺虫剤かよ・・・よかったなライアー。クロスが弟で」
「・・・え?あ、ああ」
晴れの日も雨の日も曇りの日も雪の日も自覚無しシスコン全開のクロスの目はこれでもかという程に輝いている。
因みにライアーの反応が遅れたのは、ティアに見惚れていたからだ。
それと今までずっと沈黙を通しているヴィーテルシアはというと。
「・・・ぐー」
寝ていた。熟睡、爆睡である。
その後も、ミス・フェアリーテイルコンテストの興奮は冷めない。
『エントリーNо,8!小さな妖精!キューティ&インテリジェンス!レビィ・マクガーデン!』
「「いいぞーレビィ!」」
レビィは立体文字を使い。
『エントリーNо,9!西部からのセクシースナイパー!ビスカ・ムーラン!』
「か・・・可愛い!」
ビスカは銃で的を撃ち。
そしていよいよ、出番はルーシィに回ってくる。
『エントリーNо,10!我らがギルドのスーパールーキー。その輝きは星霊の導きか・・・ルーシィ・ハー・・・』
「だー!ラストネームは言っちゃダメェ!」
危うくラストネームを紹介されそうになり、慌てて止めに入る。
「何だ?」
「?」
「可愛いな、あの娘」
「あはは・・・」
父親が国有数の資産家だと知られたら、50万Jが取れなくなると考えたルーシィは慌てて誤魔化す。
「ルーシィ、ファイトー!家賃の為に頑張れ〜」
若干気の抜けた応援をするルー。
因みに隣にいるアルカはミラの応援で体力を使い果たしたのか、ボーっと座っていた。
「えーと・・・あたし、星霊と一緒にチアダンスします」
そう言って、ジャケットの下に着ていたチアガールの服に着替えるルーシィ。
すると――――――――
「エントリーNо,11」
ルーシィの背後から、次の参加者が現れた。
「ちょ・・・ちょっと、あたしまだアピールタイムが・・・」
ルーシィの言い分を無視し、その参加者は続ける。
「妖精とは私の事。美とは私の事。そう・・・全ては私の事・・・」
ざわつく会場。
参加者は、自分の名を言い放つ。
「優勝はこの私、エバーグリー
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