第1章 悪魔のような聖女のような悪魔
第6話 乙女はボクに恋してる
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思い出していてね。今晩は、豪華にしようと思っているんだよ」
「まあ、そうでしたの。お姉さまの料理は絶品ですものね」
(ククク。人気だな、お・姉・さ・ま)
(からかわないでくれよ、ヴィータ姉)
ちなみに、おっぱい好きなのは、「八神はやて」だから仕方ないね。
不可抗力というやつである。
◆
――守護騎士とは、主に仕える騎士である
主を守り、主のために戦い、主のために死ぬ。
このことに、疑問を持つことはなかったし、いまでも思いは同じだ。
――しかし、仕えるに値する主であるか否かを考えたことはなかった
主を盲信し、敵はすべて薙ぎ払い、将として指揮し、感情を殺し命令に従う。
忠義といえば聞こえはいいが、自ら考えることを放棄し、感情のない機械の如く言われた通りに動く。
――まるで、道具のようだった
たしかに、歴代の主達の多くは、我々を道具として扱った。
しかし、全ての主が、初めから我々を、道具としてみなしていたわけではない。
むしろ、我々の方が、機械であろう、道具であろうと頑なになっていたのではないか。
永遠ともいえる期間、仕える主を選ぶことができなかった我々は、
ときに、理不尽な命令をうけた。
ときに、モノとして、扱われた。
――だからこそ、感情を廃し、「道具」たらんとしていたのではないか
心優しい主と出会い、感情を思い出した現在だからこそ、そのように思うのだ。
我々は、主はやてと出会い変わった。
しかし、本当は、「変わった」のではなく、「戻った」というのが正しいのかもしれない。
――守護騎士は、仕える主を選ぶことはできなかった。
けれども、運命は、私が真に忠義を捧げるべき主と巡り合わせてくれた。
主はやて――――幼い身でありながら、誰よりも強い輝きをもつ少女――――を守ることこそ、我々守護騎士の、ヴォルケンリッターの使命である。
誇りを持って私は誓おう。
――烈火の将の名にかけて
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