第一章
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た。いつもこんな感じで週末は別れてそこからめいめい勝手に遊ぶ。今日もそれは同じでこのまま飲むなり遊ぶなりだ。飲むのは俺の場合もあるが今は違った。そのままいい女の子がいるか外に出て探すことにした。ネオンの赤や青の灯りが暗がりの中に輝いていた。
「さて」
俺は夜のネオンの灯りを見ながら早速探しはじめた。
「いるかな、いい娘は」
それがいないと浮気も何もなりはしない。それで探していると暫くして派手な外見の娘が一人見つかった。赤い髪に厚い化粧をして半ズボンに黒いカラーストッキング、同じ色のブーツに上着は赤でコートは白、思いきり目立つ外見だけれど顔はいい娘だった。
「いるな」
彼女にすることにした。それで早速声をかけてみた。すると向こうもわかっているのかにこちと笑って俺に対して言葉を返してきた。
「いいわよ、遊びましょう」
「話がわかるね」
「そんなの決まってるじゃない」
「決まってるって?」
今の言葉は意表を突かれたというか訳がわからなかった。何が決まっているのやら。
「その為のこの街じゃない」
「遊ぶ為の街ってわけか」
「ええ。一晩だけのね」
こっちが言うよりも早く時間を決められてしまった。
「一夜だけね」
そして今度は俺に対してウィンクしてきた。
「それでいいのなら。いいわよ」
「いいね。それじゃあ一夜だけ」
俺としてもそれで充分だった。浮気なんてそんなものだ。それも彼女でいる間はそれで充分だった。結婚しているならやっぱり違うだろうが。
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