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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十五話
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も話すつもりはないのか?」
「…うん。前の話と同じで…皆、僕が死んでるかもしれない人間だ、なんて知ったらきっと混乱するから。今はまだ、黙っておくつもり」
「……カノンノにも、か?」
ニアタの問いに、僕は首を横に振ってそう答えるとニアタは此方に近寄り、真っ直ぐと僕を見てそう、問いかけてきた。
「…正直言うとカノンノには、一番話したいけど話したくないんだ。彼女に隠し事してるって考えると、苦しい気持ちになるけどさっき言ったように混乱するかもしれないから。それに……僕が『死んでるかもしれない』って知ったら…きっと彼女の僕の見方は変わると思うから…」
僕はニアタにそう答えると少し俯く。正直…確かにカノンノには話したいけど…話した時の彼女の反応が怖い。
もしこの事実を話して、彼女が離れてしまったら…。そう考えると彼女に話す気にはなれなかった。
「…そうか。…君がそういうなら、私は何も言わない。ただ…これだけは覚えておくといい。隠し事というものはあくまで『隠す』だけ。いずれは見つかってしまうものだよ。その『隠し事』が大きければ大きい程、いとも簡単に、ね」
「…うん…覚えとく」
ニアタは暫く黙ったまま、僕をジッと見るとそう意味深に告げて来、僕はそう短く答えて頷いた。
いずれ見付かる、か……それでも、話し出せないんだよな。
僕は甲板から見える景色を眺めて、深く溜め息を漏らした。
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