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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第228話】
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れに――」
「ははっ、普段なら挑発に乗らないが――わざわざ篠ノ之が挑発したんだ、たまには乗ってやるよ」
未来の言葉を遮るように俺が口にすると、未来もそのまま口を閉ざした。
一方の篠ノ之は、不敵な笑みを浮かべると――。
「ふっ……。 なら決まりだな有坂。 ……飯山はどうする? 参加するのか?」
「私? ……うふふ、止めとくよ」
……まあ俺としてもその方が良いと思う。
未来って結構金魚掬いやらスーパーボール掬いが上手いからな。
……大会に出れるレベルかは知らないが。
そんなことを知ってか知らずか、参加しないとなると興味を無くしたようでまた再度腕を組む篠ノ之。
浴衣の上からでもわかるそれがずしり……と、組んだ腕に乗るその様は、周りの男子の注目を一心に浴びていた。
「んじゃ、俺、一夏、篠ノ之の三人でポイが破れるまで、モナカなら折れるまでに捕った数で勝負だな」
「あぁ、それで最下位になった奴が食べ物奢りで」
「いいだろう。 ふふん、有坂には負けない」
二人とも自信があるのか、既に勝利を確信してるかの態度に思えた。
人波を逆に遡り、少し進んだ先にあった金魚掬いの屋台。
見つけるや、二人は直ぐ様金魚掬い一回分の料金を支払い、モナカを手にする。
「おじさん、俺も一回分よろしくね」
「はいよ。 ……じゃあこれ」
料金を支払うと同時にモナカを手渡される。
未来も、俺の隣に屈むと店主から――。
「お嬢さんは参加しないのかい?」
「うん。 今回は三人の勝負を見るだけかな? うふふ」
楽しげに店主のおじさんと語らう一方、一夏と篠ノ之は――。
「あ、でも箒、今浴衣だよな。 大丈夫か?」
「ふっ、和服の扱いには慣れている。 心配も手加減も無用だ」
「まあ浴衣着たから負けたって言い訳しなきゃ、俺はどんな服装でも気にしないがな」
「…………ッ!?」
そんな俺の言葉に、またも眼光鋭く睨み付ける篠ノ之。
「有坂……貴様にだけは負けんぞ!」
「へっ。 返り討ちにして格の違いを教えてやるぜ!」
「ははっ、二人とも気合い入ってんな! ……じゃあ、勝負!」
そんな一夏の言葉が合図となり、俺を含めた三人のモナカが同時に水を潜って金魚を補足した――。
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