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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0494話
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いればそうも思うか。

「ゼンガー・ゾンボルトか。確かにお前の言っていることはある意味で正しい。実際奴はあのままであれば修羅の道へと進んでいただろうからな。だが、その前に俺が奴の骨子とでも言うべき強さをへし折ってやった。それ故に今の奴は以前とは似て非なる存在と言ってもいいだろう」

 強さを求めるというのは変わらないがな。

『奴の強さをへし折った、だと?』
「ああ。生身でも、機体を使ってでもな」
『……よかろう。今は取りあえずその話を信じよう』
「それは何よりだ。……さて、クロガネの諸君。バルトールがどこから来るのか、そしてその本拠地が何処なのか……知りたくはないか?」
『貴公がそれを知っていると?』

 ゼンガーに代わり、再び通信にでたレーツェルの言葉を否定する。

「俺ではないがな。スレイ」
「了解した。このデータを受け取れ。奴等の本拠地、ヘルゲート。その位置と概要だ」

 俺の言葉を受けて、クロガネへとデータを送るスレイ。

『ここにバルトールが……ユルゲン博士がいるのか』
「そうなる。既にヒリュウ改にはこのデータを送ってあるから、お前達も……」
『レーダーに反応! こちらに向かって来る熱源を確認。数は14!』

 俺の言葉を遮るようにしてクロガネのオペレーターの声が響く。
 時間稼ぎは十分だった、か。

「ここで2手に分かれて戦っても向こうの思う壺だ。ここは共闘と行かないか?」
『……正直、私はスレイ・プレスティはともかく貴公達を信じられない。だが、確かに数で来られて三つ巴になるのもまた馬鹿らしい。この一時は貴公達を信じよう。ただし! 私達を欺くというのなら、それ相応の覚悟はしてもらうぞ』

 通信画面越し、サングラス越しでも分かる程の鋭い視線をこちらへと送ってくるレーツェル。俺の方の顔は見えないだろうに、その視線は俺を顔を捉えているようだった。

「了解した、疑いは行動で晴らして見せよう。それよりも……来たぞ」

 その言葉と同時に、宙域へと侵入してきた敵機の数々。その殆どはガロイカであり、違うのは修羅神が2機にデュミナスの部下でもあるヒュポクリシスの合計3機のみか。

『あ、あいつ等は……この前の髪の毛!』

 既にヤルダバオトと接触したのか、クロガネとの回線からラウルの声が聞こえて来る。
 そう言えばコウタが妹を連れ去られて、それを追っていった所で遭遇したんだったか。

「さて、共闘するつもりがあるのならそちらもそろそろ出撃してはどうだ? 奴等は待ってはくれないぞ」

 いや、デュミナス一派の目的は時流エンジン。即ちエクサランスだ。そう言う意味では出撃してくるのを待ってくれるのかもしれないが。

『了解した。全機、出撃を! カリオンを含む3機と共闘する!』
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