暁 〜小説投稿サイト〜
曲のない歌詞置き場
振り返らず、帰ろう

前書き

つまらない話をしよう 君と僕の 馴初めの話
あれはいつだったか まあ 暑くも寒くもない昼の飲食店
君はタンクトップ 僕は薄い長袖を着ていたかな
どちらから どう知り合って 話し掛けたのかさえ覚えていない
だけど これだけ「あぁ、好きだった。」と思ったこと
それだけは思い出せる

別れた時のことを 語り合おう 耳を塞いで
もう何年前か まあ 何の挨拶もない朝のリビングで
君は化粧をして 僕は家を出て行ったかな
それはもう 赤の他人らしく殺伐としていたように思う
けれど これだけ「愛していたい。」と呟いた
それだけは君も同じ


いつの日か分かり合えると 大人の子供 僕と君
あの頃から月日は澄み 心は晴れていた
雑踏の中に僕は立ち 君が来るような気がしては時間も暮れ
帰ろう 一人のマンションへ

忘れたい事への思い 出逢い別れ すべて泡の夢
まるで現実味もなく 僕は未練がましく写真も捨てず
飯を食い 家を出て 仕事をして 寝て起きてを繰り返すだろう
けれど これだけ「戻りたい。」と泣いたこと
それだけは許してほしい


前書き


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