暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第35話 『掘り出し物』
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はあまりにも良いことばかり書いてあるので、少し気になったのか愛機で確認をとることにするが、


<本物です>


 と、すんなり立証が成された。


「管理局で売ってるの?」


 キャロもケリュケイオンに訊ねる。


<管理局でも売っていますが、そもそもの販売元はノヴァクグループ傘下の1つ、ホワイトエイド社ですね>

「……ノヴァク?」
「それって……」

<はい。代表取締役はダィド・ノヴァク。公開されているデータ情報によりますと、十年前に倒産寸前のホワイトエイド社を買収し、去年黒字にさせた人です。祖父の先見の明により露天商からグループまで築き上げ、ダィド氏は三代目。二代目であるイグニ・ノヴァク氏は会長を務めています>

「す、すごい人なんだ」
「う、うん」

<こちらは確かな情報ではありませんが、ダィド氏は世襲ではなく同社の株を8%手に入れ、現会長イグニを解雇、クビにしようとしたとか……>

『えっ!?』

<その原因が『親子喧嘩』とも言われています>

『…………』


 最後にもう一度<不確かな情報――噂>と付け加えたが、ありえそうで怖く、2人はがっくりと肩を落とした。
 だが、それで消沈、冷静に慣れたために、エリオはこの市街地に不釣合いな音に気付いた。


「……ん?」


 その話が興奮したまま終わっていれば、おそらく気付かなかったであろう。


「どうしたの、エリオくん?」
「いま、何か聞こえなかった?」
「何か?」


 エリオは確認するように耳を澄ます。


「ゴトッというか、ゴリッていうか」


 見渡すと、すこし乗り物でも通り抜けられそうな路地が目に入り、彼は駆けていき、キャロもそれに続いた。






△▽△▽△▽△▽△▽






「キャロから、全体通信?」


 それはエリオたちが楽しく過ごしているか気になり、連絡しようとしたときだ。
 スバルはなんだろうと訝しんで通話許可にする。


「なんだろう?」
「…………」

 ティアナも点滅するデバイスを取り出した。






△▽△▽△▽△▽△▽






「こちらライトニング(フォー)、緊急事態につき、現場状況をお伝えします」


 キャロは焦る心を必死に抑え、エリオの手に抱かれている少女に目を落とす。
 少女は裸足で、見た目からしても衰弱しきっていた。


「サード・アヴェニューF23の路地裏にて、レリックと(おぼ)しきケースを発見。ケースを持っていたらしい小さな女の子が1人……」


 映像通話、音声通話あわせて六課全体に報告する。


「女の子は意識不
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