暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第34話 『ラッパのラ』
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バルたちに話した。
驚くのは座り込んでいる新人たちばかりで、彼女の後ろにいるフェイトとヴィータの表情に変化はない。新人たちの後ろに立っているコタロウも同様だ。
「どうでした?」
「合格!」
『はやっ!』
ゆるりと髪をゆらせながら振り向くなのはに、フェイトは悩む間もなく優しく答えてスバルとティアナを驚かせた。
「ま、こんだけみっちりやってて、問題あるようなら大変だってことだ」
それはフェイトが結果を下す前、今日の訓練が始まる前から決まっていたようで、普段の訓練も評価に入っているらしく、スバルたちは苦笑う。
なのはも全員の成長ぶりを褒め、皆に自信を持たせた。
「じゃ、これにて2段階終了!」
この声と共に全員立ち上がり、腕を大きく上げて喜んだ。さらにフェイトはこれからの訓練はデバイスリミッターを解除した段階で行うことを告げ、シャリオがそのリミッターの解除を行なうので、自分たちの
愛機
(
デバイス
)
を一度コタロウへ預けるように指示する。
スバルたちが彼にデバイスを預けるのを見ながらヴィータは腕を頭の後ろに回し、
「明日からは、セカンドモードを基本形にして訓練すっからな」
『はい!』
これもまた何気なく口にしたからだろうか、新人たちは彼女の言葉に疑問を持つことはなく頷いた。
「あの、明日?」
「はぁ、返事をしてから気が付くか……お前らが普段どんなふうにあたし等の言葉を聞いているか分かったよ」
「いえ、あの、そうではなく……」
「ちょっとヴィータ副隊長」
「冗談だ。つまりはそういうこと。訓練開始は明日からだ」
言い淀んで気まずい表情をする新人たちに、なのはが眉をハの字にしてヴィータを注意をすると、彼女は満足したように笑みをこぼした。
「もう、しようがないなぁ〜……あ、それでね、話を戻すと――」
「皆、入隊日からずっと訓練漬けだったから」
スバルたちはそれぞれ目を合わせ、ヴィータがうんうんと頷いて、
「気分転換も大事っちゃ大事だ」
「今日は皆、一日お休みです。街にでも出かけて遊んでくるといいよ」
「私たちも隊舎で待機する予定だから、ゆっくりするしね」
彼女たちの言葉を理解していくのに比例して目がきらきら光り、今までの疲労を吹き飛ばし、
『はーい!』
今度はしっかりと理解したうえで大きくスバルたちは頷いた。
そうして、服はじっくりと選びたいのか、新人たちは食事のあとに私服に着替えることにしたらしく、制服に着替える為に一度寮へ。なのはたちは食事をするために隊舎へ足を運ぶ。コタロウは預かったデバイスをシャリオに渡すためになのはたちについて行った。
「私服って地球
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