暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第33話 『なにか変か』
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ば、現代では相当の実力者であっただろう。
では、今で言う
一
(
いち
)
魔導師は相手から魔力、擦過現象を利用しなくても自分の魔力を最大限に使い、AGとして戦わなかったのか。という疑問がわいた。
さらに資料を読み進めているうちに、
(……そうか)
1つの結論にティアナは至る。
(通用するのは、AG以外……AGには防御でしか役に立たないんだ)
魔力を
実
(
じつ
)
にするためには結合が必須だ。その結合は使用する魔力が大きければ大きいほど労力を費やす。AG同士の戦いの場合、結合する瞬間を見出すことは極僅かしかないため、大きな魔力を使えばそれだけ戦いの危険性は高まる。それは同時に、その結合する瞬間を見出し実行することができる人間、そんな相手と戦うのであれば、戦う前から実力差が圧倒的であることを表している。
時限式をとりいれたゲリラ戦であれば、元々結合された魔法を使うため通用するかもしれないが、その場で瞬時に結合、出力を行なうことができるのは相手がAG以外である。
(魔力戦に持ち込んだ時点で、AGが有利。そして、AG同士は実力……絶対的な白兵戦有利者……それが彼ら、なんだ)
それはおそらく、一対多の場合も変わらないのだろう。確実に一対一に持ち込んで、打ち倒していくのだ。戦闘中は他の人間は仲間に当てる可能性があるため手が出せない。多は余程のコンビネーションが要求される。
(でも、一対多になったとしても、AGはほとんど全方向からの攻撃におそらく対応できる)
フェイトと男の模擬戦で把握済みだ。彼は全方向からの攻撃で自分に当たるものだけを捌いていた。
(崩せるとすれば、仲間を切り捨て、仲間ごとAGを倒す広範囲魔力攻撃)
しかし、それはFAにも言える危険性だ。だから、そのようなことにならないよう、他のポジションが存在する。
危険性はFAと同じ。そう思うところで、ティアナは違和感を覚えた。
先ほどの各距離の模擬戦映像だ。
(AGはどの距離からの攻撃でも受けるときは必ず零距離……ちょっとまって、ということは……)
もう一度今度は、3つの映像を同時に再生させながら、内容を整理する。
(高魔力保持者でも魔力を抑えて、堅固かつ精密な制御を行なえば、迎撃のときには余計な魔力は使わずに相手の魔力を利用して、どの距離でもカウンターができて……どのポジションの防御もできる……逆に進撃に転じたときは、相手の魔力弾を擦らせながら力を蓄え、自分の攻撃範囲に入れば……打ち倒す……)
相手の近付かせないようにする弾幕が寧ろ、相手に力を与える結果になり、攻め込まれたとき、本人にはフィールド、バリア、シールドの防御手段をもって対応するしかない。
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