暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第33話 『なにか変か』
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 はっきりいって、今まで見たことない仕草である。


「……どうかしたか?」


 本の脇に置かれているカップに手をかけるために目線を上げたとき、シグナムは視線を感じそちらを向いた。


「シグナムが読書……?」
「そうだが?」
「それに、眼鏡」
「……ん」


 人が普段の印象とはかけ離れた行動を取る場合、必ず原因がある。そして、その原因を探ることが自分の疑問を解消させる最も早い近道であることは、彼女の行動に気付いた人たちの誰もが知っていた。しかし、ヴィータたちはその原因を探る前に、根拠はないが多くの要因を持つ1人の人物が頭の中に思い浮かんだ。
 おそらく、いや十中八九間違いはないだろう。


『(今度はコタロウさん (ネコ) 、何をしたの (んだ) ?)』


 内心そのようなことを考えていると、表情に出ていたのだろう。シグナムは彼女たちの表情をみて微笑みをこぼし、やや挑戦的な目つきで、


「なにか変か?」


 じっくりと彼女たちの挙動を楽しんだ後、砂糖の入っていないお茶に口をつけ、また続きを読み始めた。






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