暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第32話 『だからこそ』
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ヴァイスはひっそりと席をはずし、スバルたちの席へと移動するとコタロウたちには聴こえないよう声を小さくして話しかける。
「なぁ、コタロウさん、シャマルさんといつからあんな関係になったんだ?」
「関係がどうかと言われれば、多分何も変わってないかと……」
スバルはサラダを食べ、ティアナたちに目線へ動かすと、周りはこくりと頷く。さらに、何故そのような理由に至ったかを話すと、ヴァイスは彼の性格はそこまでなのかと頭を悩ませた。
「するってェと、あれは本当にリベンジなのか」
「多分、お弁当自体が親しみのあらわれで、あれから何かっていうものはないと思います」
「というより、僕らも――」
「何かしたいと思います」
おそらく、この課が少数精鋭だからだろうとヴァイスは思う。少数なりに親近感を持ちやすく、話をかけることが多い機動六課はコタロウを見過ごすことがないのだ。片腕がなく無口でとっつきにくい彼は別の課や部隊が見れば、無視されることが多かったのかもしれないが、ここでは以前ジャニカが言ったように、外見で人を見ず、偏見が少ない。
それがコタロウを少しずつ変えているのだろう。いや、どちらかというと彼が六課の面々を変えているのかもしれない。
自分も自覚はあるが、スバルたちからみても、彼とは家族のように親しくなりたいようである。
「どうしてお弁当なんですか?」
「それは私も分かりません。詳しい話はシャマル主任医務官にお伺いしたほうがよろしいのではないですか?」
コタロウがシャマルに視線を移し、彼女は目が合うと会釈をするが、リインはそちらのほうは向かず、ただじっと無言でお弁当を見ていた。
「お伺いしなくてよろしいのですか?」
「いいんです!」
他の人から見れば彼女が子どもっぽさ故からでた心情であることを理解できたが、コタロウにはそれは分からず、
「わかりました」
「……え、あの……ちょっ――」
彼女の言葉を全てとし、それ以上何も聞かなかった。
彼は食事を再開しようとする。
「……リインフォース・ツヴァイ空曹長?」
「や、やっぱり、いくないです」
リインは彼があまりにも自分の言葉を素直に受け取りすぎてしまい、逆に動揺して、思わず口に運ぼうとしている彼の右腕に掴まってしまった。ぶらりと両手を上げた状態で吊り下げられた状態になる。コタロウの手は止まり、元に戻す。
「それではお伺いするのですか?」
「お伺いはしないです!」
「……ん」
ふよふよと自分の目線に合わせるように飛び、眉を吊り上げ、頬を膨らませた彼女にコタロウは顔を近づけ目を細める。
「な、なんですか?」
「……ふむ」
彼女が
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