暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第31話 『太陽と月』
[12/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
の仕事の合間に、定期的に彼の様子を見に医務室へ行ったのだが、仕事が終わって、医務室へ戻ったところ彼がいなくなったというのだ。
彼女たちは、焦り以外に、怒っているようにも見える。
「……ムゥ」
「フェイト隊長?」
「へ? あ、ううん。と、とりあえず探そう?」
『はい!』
新人たちも、幾分か口をへの字にして、ひとまず隊舎の奥へ早足に歩こうとする。
それは誰かを心配させたためにしているのか、彼について心配しているのか分からないが、彼らも多少怒っているようだ。
そのなか、ヴィータは、腰に手をあてながらシャマルを見据え、ため息混じりに口を開いた。
「銭湯の時も言ったけど、念話で全体に呼びかけてみたのか? あと、探査魔法とか……あ、それは大げさか」
「……あ」
念話で呼びかけると、彼はすぐに見つかった。
外の窓を拭いているところだったらしい。
△▽△▽△▽△▽△▽
「コ〜タ〜ロ〜ウ〜さ〜ん〜」
「はい」
『…………』
「あなたが何故、このようにイスに座らされて、皆さんに囲まれているか分かりますか?」
実際には、シャマルが正面に腕を組んで仁王立ちし、その後ろにはやてやなのはたち隊長陣、新人たち、そして、リイン等、彼をよく知る人たち全員が立っている状況だ。彼の背後には誰も居ない。
「……ふむ」
彼らの見下ろす睨みに近い目線に動じず、考えを巡らせる。さすがのコタロウも、彼らの表情や仕草が、自分の行動によって引き起こされことであることは容易に想像できた。おそらく、何か彼らを逆撫ですることがあったのだろう。
彼はよく考えた末、幾つかの答えを見出し、口を開いた。
「倒れるとき、シャマル主任医務官を無言で押しのけてしまったことですか?」
「違います!」
シャマルはにべもなく言い放つ。
「私を運ぶのに大変苦労したことですか?」
『違います!』
今度はスバルたちだ。
「テスタロッサ・ハラオウン執務官を疲労させてしまったことですか?」
「違います!」
フェイトも強めに声を出す。
「5時間程寝てしまったからですか?」
「違います!」
またシャマルがぴくりと眉を動かして答えた。
「…………」
コタロウが首を傾げるをみて、シャマルはこれ以上答えが出ないと決定付け、自ら答えを言う。
「あなたが起きたときに、私への連絡もなく、勝手に医務室からいなくなってしまったことです!」
彼の寝ぼけ目が少し開いた。完全に考えになかったらしい。
「申し訳ありませんでした」
「皆さんに心配をかけたのは、私が
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ