暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第31話 『太陽と月』
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ヲ去レ」
びりびりと地面が揺れ動き、食堂では皿が数枚割れた。
その日は、その時以外の時間帯でも皿が数枚割れている。
事前に本局にその日限りの人事権限を与えられていたジャニカ
二
(
・
)
佐
(
・
)
は、既に両手で縄を掴んでいる人間全てをその場で解雇し、片手、または掴もうとした人間は例外なく降格の上出向させ、内情を知らない人間には、今五課におかれている現状等を丁寧に説明し、その人たち以外、五課に所属している人間を全て立ち退かせた。
さらに、この内容は局内でできるだけ情報が広がらないよう、ジャニカとロビンは努めた。それは陸士部隊に五課の現状を話し、部隊をニ分割してまでも行なわせる徹底ぶりであったという。
だがそれは、リヒトのことを考えてのものであり、彼にスポットが当たってしまうのを避けるためだ。彼ら自身、これが外に漏れることになにも後ろめたさはない。
それからジャニカの元へ通信で機動五課への部隊長の誘いが来たのは、五課の事後処理が終わった3日後で、その返事をする前にコインを1枚投げたことは言うまでもなく、
「良い知らせと悪い知らせがあるのですが、どちらから先に聞きたいですか、ダヴェンポート二佐?」
「良い知らせから聞こうか」
「機動五課への辞令ですが、快くお引き受けいたします」
「ふむ」
「そして、ロビン・ロマノワ二佐が私の補佐に就きます」
「ほぅ」
その場に居合わせているロビンも含め、暫しの間が訪れる。
「それで、悪い知らせは?」
『…………』
ロビンは結局のところ、ジャニカが五課の不正を調べている間に、陸士910部隊内で次期部隊長となる人間、部隊長補佐となる人間の選出、育成、引き継ぎは全て終わらせており、異動時の部隊内の惜しまれることを除けば、他のすべては滞りなく終わらせていた。
機動五課には事情を知らない人たちに加え、自分が今まで出会い信頼を築いた人たちの中でも、その後輩たちを回してもらい、彼らとともに課の再編成を図った。そして五課発足――異動前――までのおよそ5カ月間、陸士部隊指揮の傍ら、その局員たちを育成し、4月から問題なく始動できるよう力を尽くした。
そして、始動してから約1ヶ月半後、つまり最近になってやっと軌道に乗り始め、時間に余裕が出来始めた。この前のコタロウとヴィータを交えての食事会が1つのタイミングとも言える。
また、今日はジャニカとロビンは部隊長オフィスで、お昼時間を利用して無言で必死に眉根に皺をつくらないように堪えていた。
「やーの。ルナとねるの!」
「だーめ。ソルと!」
モニターの向こうでは、今年で5歳と4歳になる息子、娘が互いに声を張り上げていた。
撮影しているのは夫
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