第三幕 王子の洋館その一
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ね」
「日本も悩みがあるのね」
「いいことばかりの社会はないからね」
悪いこともある、悪いことに対する悩みも当然としてあるというのです。
「そうなるよ」
「そうなのね」
「そう、けれどあの学園はね」
八条学園はです、どうかといいますと。
「そこまで悪い先生はいないみたいだよ」
「それは何よりね」
「うん、同僚もいいに越したことはないからね」
それでだというのです。
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