第八十七話
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第八十七話 珍しい楽器
亜美は楽器を探し続けていた、その中で学校の音楽室でシンセサイザーにも似ているが不思議な楽器を見付けた、その楽器を見てだった。
一緒にいるセレネーとアルテミスにだ、その楽器が何かを尋ねた。
「これ何なん?知ってる?」
「ええと、これは一体」
「何でしょうか」
二匹もだ、わからないといった感じだった。
「私は見たことがありません」
「私もです」
「何かけったいやな」
その楽器を見て首を傾げさせた亜美だった、そのうえで言うのだった。
「宇宙人が使うみたいな」
「そうした楽器ですね」
「電波もを出しそうなアンテナもありますし」
二匹は楽器のそうした部分も見た、当然亜美も見ている。
その楽器が何なのか、どう使うのか、亜美は本気で考えた。二匹の使い魔達も主と同じく深く考え込んだ。
その中でだ、亜美は言った。
「これ地球にある楽器やろ?」
「今の時代のですね」
「地球の」
「SF映画にこんなの出て来いへん?」
こう言うのだった。
「何かね」
「そういえばそんな感じですね」
「如何にも出てきそうですね」
セレネーもアルテミスも亜美の言葉に応える。二匹共考える顔でそれぞれ亜美の右肩と左肩にとまっている。
「昔のSF映画ですね」
「確かに、こういうものが出ていました」
「ううん、楽器に見えなくなってきたわ」
遂にこうも言った亜美だった。
「これはな」
「そうですね、楽器にも」
「見えなくなってきました」
「一体何かわからなくなってきました」
「申し訳ないのですが」
「いや、うちもやから」
亜美もわからなくなってきた、今自分達が見ているものが果たして楽器なのかどうか。
「これほんまは何かの機械ちゃうん?」
「そうも思えてきましたね」
「どうにも」
使い魔達も否定出来なかった、亜美はまず自分に合った楽器を探す前に一つの彼女にとっては大きな謎にぶつかってしまった。
それでだ、自分の使い魔達にこう言うのだった。
「まずはこの楽器について調べるわ」
「楽器かどうか」
「そしてどういった楽器なのかをですね」
「さもないとな。先に進めへんわ」
興味が出た、それならその興味への欲求を解決しなければならないというのだ。実は亜美は好奇心旺盛なのだ。
だからこそまずはこの楽器について調べることにした、亜美は一旦使い魔達を自分の服に隠した。そのうえで。
音楽の先生のところに行った、それでその楽器が何かを聴くことにしたのだった。
第八十七話 完
2013・12・5
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