第十一話 八雲紫の物語、そう、俺の物語
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れから行われる龍と不死鳥の催しに、私も参加させてください」
こうして俺は、当初の目的だけでなく、このふざけた焼き鳥を潰すことになった。
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会場の中央に空間が作られ、その周囲を悪魔が見ている。好奇の視線。そのなかに混じった陰湿な視線。気持ち悪い。
俺と一誠、ライザーはお互い対面していた。
事前に一誠と作戦は決めていた。一誠ができるだけやって、危なくなったら俺が介入する。複数で襲い掛かるなんてことはしない。
それよりも、俺は俺を見る視線の感情を調べる。どいつもこいつも軽く見ているのか、畏れはそこまで多くない。
やっぱりインパクトが必要だな。そう考えると、このチャンスは逃さん。
「開始してください!」
さて、始まったか。
「お前たちの能力はすでに割れている。自分の能力を倍にしていく神器、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』。で、倍増した力を仲間や武器に譲渡する新しい能力も発現したそうだな。そっちの神器は空間移動系。不意打ちしても、倒せなかったら意味がない」
随分と余裕だな。不死身だからか?不死身を殺す方法は、神クラスの一撃か、精神が壊れるまで殺し続ける。用は根比べ。
「部長、十秒でケリをつけます」
「・・・・・・イッセー?」
「十秒とは大きく出たな。ならば、俺はお前を五秒で片付けよう。以前のようにはいかないぞ、リアスの『兵士』ども!」
「プロモーション!『女王』!部長!俺は木場みたいな剣の才能はありません!朱乃さんみたいな魔力の天才でもありません!子猫ちゃんみたいなバカ力もないし、アーシアの治癒の力もないし、紫さんみたいに頭も良くありません!それでも最強の『兵士』になりますっ!あなたのためなら、俺は神様だってぶっ倒して見せます!このブーステッド・ギアで!俺の唯一の武器で!俺はあなたを守って見せます!
輝きやがれぇぇぇぇぇぇぇ!オーバーブーストォ!」
『Welsh Dragon over booster!!!!』
赤い、紅い鎧を身に纏う。鋭角で、龍の凶暴さを全面に出したような鎧。
「鎧!?赤龍帝の力を鎧に具現化させたのか!?」
「これが龍帝の力!禁手、『赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)』ーー俺を止めたきゃ魔王様に頼み込め!何しろ、『禁じられた忌々しい外法』らしいからな!」
そう言ってすぐに戦闘体制に入った一誠。
両手の平を少し開けるように合わせ、魔力の塊を生み出し、それをライザーに向けて打ち出した。
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