第十一話 八雲紫の物語、そう、俺の物語
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スキマを通って見た景色は、果てしなく広い廊下、数えるのもめんどくさい数の蝋燭。どでかい肖像画もある。
着いた。そうして俺は、三字経感情の境界を操る。
三字経の感情は、喜、怒、哀、畏れ、愛、悪、欲の七つの感情が人間にあるとされている。
俺を見た存在の感情を畏れに特化させる。簡単に言えば、強制的に畏れを俺に向けさせる。まあでも、そこまでうまくは行かねえだろうな。実害がある正体不明は脅威だが、大して実績もない俺は全員、恐るべき相手とは認識しないだろう。だからこその、フェニックスだ。
不死身を一撃で再起不能にすれば、それは神クラスの一撃だ。ハッタリでも効かせて一撃で昏倒させれば、根本的なところに、俺に対する畏れが植え付けられる。最も、戦うかは分からんが。
強いものの恐怖があれば、かなりいい。そう言う意味でも、このパーティーはうってつけだ。
「紫さん、紫さん!行きますよ!」
「えっ?あ、ええ、行きましょう」
考え事してて気づかなかった。暫く歩いていると、大きな扉が開かれていた。中を窺うと、いかにも貴族って感じの着飾った悪魔が大勢いた。さて、リアスはどこにいるのかねえ。
って目立つな、おい。
紅髪をアップして紅いドレスって。紅魔館に負けず劣らずな赤っぷり。
「部長ォォォォォッッ!」
いきなり叫ぶなよ。一斉にこっち見るじゃねえか。でも、この程度で怯んでなんかいられない。常に不敵に堂々と。
俺は強い、俺は強い、俺は強い、俺は強い、俺は強い(自己暗示)
「ここにいる上級悪魔の皆さん!それに部長のお兄さんの魔王様!俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠です!部長のリアス・グレモリー様を取り戻しに来ました!」
会場が煩くなった。全く、わからんでもないが、一誠、当たり前のようにリアスと焼き鳥のところに向かうな、ほら、衛兵が来たじゃないか。
「おい、貴様ら!ここがどこだとーー」
俺と一誠を止めようとする衛兵だが、邪魔をされていた。
「イッセー君!ここは僕たちに任せて」
「・・・・・・遅いです」
「あらあら、やっと来たんですね」
「みんな・・・ありがとう!」
と言って、一誠は堂々と一直線にリアスの元に向かった、が、
「おい、貴様、今すぐにこの場から出ていけ。貴様のような下級悪魔がいていい場所じゃない」
そんなことをほざく衛兵の頭を掴んで、一言言いながら叩きつける。
「私は一応、グレモリー眷属よ」
バキィ!床が若干割れた。作用と反作用の境界は操っていない。俺の基礎が強化されて悪魔の俺も強くなったか?
ともかく、弱いにも
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