第十一話 八雲紫の物語、そう、俺の物語
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やっとだ。やっと至れた。妖怪に。今までとは比べ物にならない圧倒的な力。
だが、妖怪になったらなったで、また俺の未熟さをしった。大きすぎる力をてにいれると、人は溺れる。今なら凄いわかるよ。今までできなかった事ができるようになるってのは、恐ろしく甘い毒だ。
ならば、俺はなんのために力を手に入れた?ありきたりな理由だが、守るためだ。俺自信を、幽々子を籃を。
俺は私。
俺が八雲紫という別人になりかけている。
いや、俺は俺だ。それだけだ。
何も変わらない。変われない。俺(私)は、何者にも変えられない、ちゃんとした存在だ!
途端に、俺にまとわりついていた気配が消えた。俺は妖怪のままだ。
私は八雲紫、境界を操る妖怪。俺は八雲紫、境界を操る人間。
俺の物語だ。
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目を開く。そして、俺自信を確かめる。変わっていない。細い腕も、綺麗な金髪も、白い肌も、ふくよかな・・・胸部も、美脚も、全部俺のままだ。八雲紫のものだ。安心した。
目の前には、片腕を失ったライザー。不死性を返す。すると、傷口が炎に覆われ、すぐに五体満足に回復した。
仕切り直しだ。
困惑しているライザー。だが、俺が傘を構えると、臨戦体制に入った。
そして、静寂が包み・・・・・・。
「・・・いつになったら開始の合図をくれるのかしら?」
「あ!すいません!始めてください!」
テンパった声と共に火蓋を切って落とされた。
同時に、両者から力の波動が広がる。
ライザーは巨大な炎の翼。俺からは、妖力がゆっくりとでる。
はた目から見ると、どう見てもライザーの方が強そうだろう。しかし、さっきまでの行動がそれを否定する。なにかかくし球を持っているんじゃないか?そんな警戒心を抱かせる。
「いくぞ!」
かなりの量の炎を纏い、突進してくる。それに対して俺は、手のひらから焔の球体を作り出す。それを見て、ライザーは勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
「愚かだな!炎を司る俺に炎をぶつけるとは!無駄以外の何者でもない!」
残念だったな。俺の焔の本質は、その、桁違いのエネルギー量だ!
『核熱「アビスフレア」!!』
融合と分裂の境界で作り上げた核融合の焔!今は手のひらぐらいの大きさしか作れない。近くにあるから、無茶苦茶熱い!だが、それに身合った威力はある!
「ぐあぁぁぁぁッッ!!なんだ!この炎は!」
フェニックスが燃えるというふざけた光景。だが、決定打には足りない。回復していく。
俺は追い討ちをかける!
『廃線「ぶらり廃駅下車の
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