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派遣社員ハイパーれいじ
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く頭を下げるヴァイスに彼――秋谷 玲二はも軽く会釈をした。

「ちょっとバタバタしてて申し訳ないっす。すぐに案内します。詳しい話はヘリの中で」
「あぁ、はい……」

 え、ヘリ? と強く疑問に思ったがヴァイスがすぐに「じゃあこちらへ」と歩き出した為何も言えずその後に続く。ヘリと言えば、あのヘリコプターだ。そう、空を飛ぶ鉄の塊。
 歩いて三分、地上五階。すぐに特設のヘリポートに到着し、そのヘリに乗り込んだ。何故か異様にゴツい。普通のではなく軍用の輸送ヘリだ、コレは。資料やテレビでしか見たことがなかったが、まさかこんな物に乗るハメになるとは。
 一瞬の浮遊感の後、ヘリは地上本部を出発。しばらくして運転席側からヴァイスが歩いてきた。君が運転してるんじゃないのかと困惑し、その表情を読み取ったのかヴァイスは「運転は代わりがやってくれてる」と言った。おかしい、このヘリにそんなに人員がいただろうか。まぁ彼がここにいるということは大丈夫なんだろうと無理矢理納得(自身への説得とも言う)しておく。

「改めて、ヴァイス・グランセニック陸曹です。所属は時空管理局本局古代遺物管理部機動六課ロングアーチ、ヘリパイロットです」
「あぁ、自分は秋谷玲二です。本日付でその、機動六課、ですか。ロングアーチに着任すると辞令が下りました」

 実際ロングアーチが何を意味しているのか全くわかっていないのだが。

「秋谷さんは明日から六課の事務に入ってもらいたいと思います。と言っても最初一週間くらいは殆ど内容説明みたいなモンです」

 そう言ってヴァイスが慣れた手つきで空中ディスプレイを操作して玲二の目の前にも同じ画面を出現させた。最近の若者はこんなのもそつなくこなすのか、恐れ入った。

「六課には同敷地内に専用の寮があるんで荷物はそこの部屋にお願いします。食堂とかもあるんで、食事は全部そこで(まかな)えます。詳しくは寮母さんが話しますが」
「なるほど。その機動六課は区分としてはどちらになるんですか?」
「ミッドチルダ南駐屯地です。海沿いんとこですね」

 ヘリとか出入りしやすいんで良い所っすよ、とヴァイスが笑みを浮かべた。なるほど、この人物は中々にフレンドリーな人らしい。脳内名簿にメモを付け足しつつ、玲二は慣れない手つきでディスプレイを操作しながら内容を調べ時に質問を重ねた。時間にして一〇分強、延々と質問攻めにしてしまったが謝る気は毛頭ない。やるならば徹底的にやり尽くす。仕事に大して大真面目な玲二は飽きることなくメモに書き取り満足げに息を吐くのだった。

 丁度質問も終わった時、ヘリもゆっくりと高度を落とし始めていた。目的地到着である。
 荷物を纏めているとハッチが開き、既に外にはヴァイスがさきに降りて待っていたその隣にはもう一人、これまた|二
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