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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第27話 『それは秘密』
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は、一瞬彼と認識することができなかった。スバルたちの誰一人として彼のこんな
髪型
(
ヘアースタイル
)
を見たことがない。
最近気付いたことであるが、彼は身長が男性の平均よりは低いが、自分たちよりは高い。制服の場合は底の高い靴を履き、訓練時はブーツで彼とは離れて訓練を行なうため、なのは共々気が付かなかったのだ。これには彼への興味も付加されており、初めは驚くくらいだったのだが、ここ数日からは彼自身への関心も湧いている。だから、自分たちより背の高い男性が見事にダークスーツを着こなしているのには息を呑む以外の行動を認めさせてくれそうになかった。
「コ、コタロウさん、格好いいです」
「ありがとうございます、モンディアル三等陸士」
エリオがかろうじて出せた言葉に、スバルたちは無言でうなずく。
それに応じて行なう彼の会釈もまた落ち着いたもので、普段の振る舞いがそのまま応用されていた。エリオを含む全員の頬が僅かに染まり、彼らを緊張させる。
「ロビンとヴィータ三等空尉は、まだ時間かかりそう?」
「そうだな、もう少しかかるかもな」
コタロウが確かめるように左腕を握るのを見て、先程まではしていなかった義手をしていることに気付く。近くの席に着いたところで、やっとスバルたちは呼吸と思考をする余裕が出てきた。
「男なのに『たおやか』という言葉が似合うだろう?」
言葉の意味は曖昧でもジャニカが言わんとしていることは容易に解釈することができ、また彼らは無言で頷く。
「謝礼はこれだけではない……」
そして、先程と同じようにスバルたちの反応を楽しむような笑顔をジャニカは見せ、
「親愛なる上官、レディ・ヴィータのドレス姿を見たくはないかね?」
『…………』
もう一度、彼らの呼吸と思考を削ぎ落とそうとする。
実のところ、彼は隊長陣――ヴィータを除く――にも同じ言葉を念話で送っていた。
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第27話 『それは秘密』
ヴァイスの操縦するヘリから降りたはやてとリインは、ジャニカからの念話を聞きとったところから、どうやらまだ出発はしていないようだと、少し早足で階段を下り、寮へと急いだ。ヴァイスも急いでヘリを止め、彼女の後を追う。
寮の入り口近くには黒のセダンが留めてあり、ジャニカと新人たち、シャマルとシャリオ、そして1人見覚えの無い男性が遠目に見えた。シャマルとシャリオはその男性について少し戸惑っているように見える。
その理由は、はっきり彼らに近づいたときに明らかになった。
『コ、タロウ、さん?』
「はい」
「お、例外漏れることないその反応。ネ
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