暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第26話 『指を口元に、片目を瞑り』
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のはちゃん、フェイトちゃん」
「今日は早いんだね、お昼」
「うん。午後からちょっとな、忙しくなりそうなんよ。それで早めにご飯」
八神はやてはリインフォース・ツヴァイ、シグナム、シャマル、ザフィーラと一緒に食事をしながら、午後にリインと一緒に先日の出撃についての報告を陸上本部にしなければならず、その準備に手を焼いていることを話す。シグナム以下もどうやら忙しいようだ。
本当なら文字通りネコの手も借りたいくらいだが、それが妥協への入り口だと分かっていたので、頼むことはしなかった。これは他の隊舎内の人達にも言えることで、必要以上に他の人の手は借りてはいない。
(そうすると、夜時間空くのはあたしだけか? いや、暇なら暇でいいのか)
ヴィータが時間が空くことに心配を覚える妙な感覚に浸りながら、席につき、スープで口を湿らせて1つ目のパンにかぶりつく。
隊長たちは日常的に忙しいということはなく、身体と頭を動かす時間はある程度分けられている。だが、このようにポッカリ時間が空くことは六課設立から考えてもなかなかない状況であった。ヴィータも夜訓練がない時は、最近得意になってきた書類作成があったりしたのだが、今日に限ってはそれもない。
(余った時間の使い方、かぁ)
何故、料理を作るのは趣味になって、料理を食べることは趣味にならないのだろうとも考える。彼女はお菓子は元より、美味しいものを食べるのが好きだ。それは一般人も当たり前なことであるが、ヴィータの好きという感情は一般人のそれよりも多いと自負している。
だから、それに切欠を作る人間がいるとは思いもよらなかった。
「ヴィータ三等空尉」
「ん〜」
ごくんと口に入っているものを飲みこんで、彼を見る。後ろのテーブルでは食事の準備をしている新人たちがいた。なにか雑談をしながら、料理を運び、飲み物の用意をしている。
「今日の夜、少々お時間ございますか?」
「おォ、不思議とある」
ヴィータははやてたちに隣接するテーブルに座っており、一緒になのはやフェイトも座っている。そろそろはやてたちは食事が済むらしく、最後にリーフティーで気持ちを切り替えようとしていた。
「それでは今夜、ディナーをご一緒しませんか?」
『――ぶふっ!』
ヴィータの隣では向かい合っている数名と1匹の噴き出す――ザフィーラは
四足
(
よつあし
)
の為、飲むというより舐めるに近く、衝撃で鼻に入った――音が聞こえ、背後からは皿が複数枚割れる音がした。
唯一何も被害がなかったのはヴィータとはやて、リインのお向かいにいたシャマル――被害甚大なのはリイン――と、提案をした男だ。
一方、彼女と同席しているなのはとフェイトはというと、
「
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