暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
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ティアナは目を覚ました時、目を閉じる前の最後の景色をすぐに思い出すことができず、自分がどこにいるのかすぐに把握することができなかった。
「あらティアナ、起きた?」
「……シャマル先生」
彼女が入ってきたことがヒントになり、自分が眠る前――正しくは気絶する前――の状況を思い出そうとする。
シャマルは彼女の近くに座り、当時の状況を語る。
「ここは医務室ね。昼間の模擬戦で撃墜されちゃったのは覚えてる?」
「……あ」
ティアナはスバルと組んでなのはと模擬戦し、相手に撃墜されたことを思い出した。
「はい」
「なのはちゃんの訓練用魔法弾は優秀だから、身体にダメージはないと思うんだけど……どこか、痛いところある?」
立ちあがってティアナの衣服を持ってきたシャマルは、確認として彼女に身体の状況を聞くと、彼女は首を横に振る。
そして、ふと視界に入った時計が視界に入り、彼女は驚き、
「――っ! 9時過ぎ!?」
窓の外に目をやると、外は真っ暗だった。
「すごく熟睡してたわよ? 死んでるんじゃないか? って思うくらい」
シャマルは目を細めて、
「最近、ほとんど寝てなかったでしょう? 溜まってた疲れが、まとめてきたのよ」
「…………」
彼女の最近の身体のことを考えない特訓を示唆する。
その後シャマルが、まだ横になっていても構わないという誘いを丁寧に断り、ティアナは医務室を出た。
部屋に戻る途中、隊舎と寮の間にスバルと出会い、2人で一度なのはのいるオフィスへ謝りに行ったが、そこにはフェイトしかおらず、
「なのははまだ訓練場だよ。今夜は遅いから、明日朝にでも、もう一度話したら?」
と諭されて、寮へと帰って行った。
△▽△▽△▽△▽△▽
なのはは、午後スバルと顔を合わせたが、お互い会話をすることはなく、練習のメニューを伝えたくらいで彼女の教導はヴィータが行なった。
夜練習も同様に、話す会話は業務的なものばかりで、終了後スバルはいそいそと寮へ戻ってしまった。その後、隊舎へ早足に向かうのをなのはは目で追うも、追いかけなかったのは、まず、ティアナが起きないことには何も始まらないと考えたためだ。
現在、なのはは練習場の前で明日の練習メニューを考えている。コタロウは練習場内を歩きまわり、所々で火花を散らしている。練習によって臨界を超えて傷つけてしまった場内を修理しているのだ。
「……なのは」
「あ、フェイトちゃん」
なのははきりの良いところでデータを保存し、
[コタロウさん、そちらのほうは]
[はい。そろそ
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