暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第25話 『綺羅、星の如し』
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ろ終わります]


 念話でコタロウに話しかけ、3人で隊舎に戻ることにする。


「さっき、ティアナが目を覚ましてね。スバルと一緒にオフィスに謝りに来てたよ」
「……そう」


 フェイトはひとまず明日もう一度来て話すことを提案し、寮へ帰ったことも伝える。


「ごめんね。私の監督不行届きで……フェイトちゃんやライトニングの2人まで巻きこんじゃって」


「う、ううん! 私は全然――」
「あと、コタロウさんにも……」
「私は特に迷惑なことはありません」


 午後以降の練習そのものがぎこち無くなってしまったことをなのはは謝った。


(でも、よかった。なのは、会話するくらいの余裕ができてるみたい)


 フェイトはあれほど(ふさ)ぎこむなのはをここ最近見たことがなく、どうしようかと悩んでいたが、午後からは落ち着いたようで安心していた。


「それで、その時、ティアナとスバル……どんな感じだった?」
「ん、やっぱり、まだちょっとご機嫌ななめだったかな」


 起きたばかりのティアナとそれに付き添っていたスバルはいくらか落ち着いていたものの、殺気立った怒りはなく、なんとなく納得の表情であったという。
 なのはは少し視線を下げて(うつむ)くも、すぐに顔を上げた。


「明日の朝、ちゃんと話そうと思う。フォワードのみんなと」
「うん」


 シャリオに閲覧許可が必要な情報の申請していることを話してから、また彼女は俯いた。


「……でも、聞いてくれる、かな」
「だ、大丈夫だよ。ねぇ、コタロウさん?」


 フェイトは少しでも早く立ち直ってほしかったため、焦りながら後ろを1人で歩いているコタロウにも同意を示すよう、横眼を流す。


「……ふむ」


 だが、彼はすんなり頷くことはせず、顎に手を置いて俯いた。


(あれ? いつもなら、すんなり返すのに……)


 彼のいつもと違う行動によって発生した間に、フェイトは余計に焦ってしまう。


「疑問に疑問で返すようで申し訳ありません。高町一等空尉、1つ質問をしてもよろしいでしょうか?」
「え、あ、はい」


 彼女たちは立ち止まり、コタロウを見た。


「高町一等空尉は、フォワードの皆さんに聞いてほしいだけなのですか?」
「……はい。そ――」


 なのははそのまま頷こうとしたが、思い(とど)まる。


「なのは?」
「……ち、がいます。私はあのコたちに知ってほしいんです。私が何故、今の教導をしているのかを」


 聞いてほしいだけではない。理解してほしいのだ。となのはは視線を泳がせることなく、真っすぐコタロウを見る。


「であれば、私の回
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